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「日本橋」
(にほんばし) 監督:市川崑 出演:淡島千景/山本富士子/若尾文子/品川隆二 1956年
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掲載日2007年11月02日 |
鬼才・市川崑の作品だが…
配役が腑におちない!
「日本橋」は「婦系図」「瀧の白糸」と並ぶ泉鏡花原作の新派の名作だ。日本橋の花柳界を舞台に、清純な芸者・清葉と、そのライバルの彼女とは対照的に奔放に生きる芸者・お孝。清葉を愛しながらお孝と結ばれる学者、葛城との愛憎を描いた作品を、鬼才・市川崑(この頃の市川崑を名匠とは呼びたくない!)が監督した作品だが、あっしには疑問があった。配役が腑におちないのだ。
あっしが見た新派の舞台では、清葉が水谷八重子、お孝が坂東玉三郎、葛城が片岡仁左衛門だった。それが映画では清葉が山本富士子、お孝が淡島千景とここまではいい。どちらも当時の日本映画界を代表する名女優なのだから。しかし葛城がまだ新人だった品川隆二というのはわからない。市川雷蔵なら納得なのだが。
この疑問が最近発売された品川隆二のインタビュー本を読んで解けた。
この役、当時大映に在籍していた鶴田浩二がやる筈だったそうだ。
ところが鶴田が大映の重役が惚れていた女優と出来た為に役を降ろされ、品川隆二がピンチヒッターになったのだという。なるほどねぇ。その品川隆二もその後でやはり重役が惚れている女優と愛し合ったが為に大映を辞め、東映に移ることになったのだから世の中は面白い。映画界の裏噺、あの監督とあの女優、あの男優とあの女優ができていたという話をあっしは色々知っているが、そのうちおいおいと紹介しよう。市川崑がいつものケレンを押さえてマジメに撮った名作です。是非ご覧あれ!
→「日本橋」放送スケジュール
( 書き下ろし )
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