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「海峡」
(かいきょう) 監督:森谷司郎 出演:高倉健/三浦友和/森繁久彌/吉永小百合 1982年
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掲載日2008年01月04日 |
男たちの夢に賭ける情熱がほとばしる骨太の力作
昭和30年代前半がブームになっている。今から約50年前のあの頃、文明はまだ発達していなかったが、世の中に風情があり、人に人情があった。例えば東京から北海道まで行くのに、今は列車で一本で行けるが、昔は青森で青函連絡船に乗り換えた。
こっちの方が遠くて、旅をしてるという実感があってよかったがなあ。
でもあの頃の人々は、世の中を便利で住み良くするのが正義だと信じていた。「海峡」もそんな想いで本州と北海道を海峡トンネルでつなげて地続きにしようとした男たちと、
それを支えた女たちのドラマだ。
キャストが素晴しい。東映のエース・高倉健に、日活のアイドル・吉永小百合がミスター東宝・森繁久彌と共演する。一昔前なら考えられなかった夢の顔合わせだ。
森繁久彌はこの頃、映画を離れミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」の主演をしていた。そのせいかトンネル堀りの名人役で出演し、部下たちに「昔、北海道と本州は地続きでマンモスが行ききしていた。今、そこに俺たちがトンネルを掘ってつなぐんだ」と大演説するシーンの身振り手振りがあまりにも大きくまるでミュージカルのような演技だと苦笑いしたのを今も忘れない。
美しい北国の四季の風景の中、男たちの夢に賭ける情熱がほとばしる骨太の力作だ。それにしても森谷司郎監督、「八甲田山」とか「漂流」とか本作とか、撮影の大変な映画ばかり撮る。森谷のMはマゾのM?
→「海峡」放送スケジュール
( 書き下ろし )
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