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コラム

連載快楽亭ブラック
「フラガール」 (ふらがーる)  監督:李相日 出演:松雪泰子/豊川悦司/蒼井優/山崎静代(南海キャンディーズ・しずちゃん) 2006年 掲載日2008年02月01日
昭和40年代の風の匂いを見事に表している秀作

 昭和30年代、40年代が静かなブームになっている。このブームに火を点けたのは「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」だとあっしはにらんでいる。
 「フラガール」が凄いのは、CGをまるで使わずに見事に昭和40年代を描いていることだ。この映画、昭和40年代に製作された映画だと言われても、誰もそれを疑わないだろう。
 それくらいあの時代の風を、匂いを見事に表している。 
 松雪泰子と蒼井優のフラダンスが素晴らし過ぎる。まさに金の取れる芸だ。
 クライマックスのフラダンスシーンは、どんなにド派手なアクション大作より興奮させられ、圧倒させられ、感動させられる。
 あの時代、日本はまだ貧しかったが、人々の心は豊かで、夢と希望に満ちていた。あの時代を知っている人には懐かしく、知らない若者にはうらやましいあの時代。「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ〜」の悪役、チャコちゃんケンちゃんのセリフじゃないが、あの頃のあっしたちは、21世紀にもの凄い憧れを持っていた。それがなんでこんなに暗く夢のない世の中になってしまったんだろうねェ。
 昨年と違って今年の冬は寒い。外へ出ると風邪をひくから、家の中でコタツに入ってこの映画を見て心を温めましょう。
 この映画で唯一寂しかったのは、昭和40年代、あっしにとってアイドルでありマドンナであった藤純子がお母さん役が似合う富司純子になってしまったことだ。

→「フラガール」放送スケジュール ( 書き下ろし )

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