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「新選組始末記」
(しんせんぐみしまつき) 監督:三隅研次 出演:市川雷蔵/城健三朗/松本錦四郎/小林勝彦 1963年
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掲載日2008年05月30日 |
戦前、戦中、皇国史観が罷り通っていた時代、新選組は時代劇ではいつも悪役、仇役だった。戦後になってやっと、新選組をヒーローとした時代劇小説が書かれ、それを映画化した作品が次々と出来たが、新選組のヒーローといえば局長・近藤勇。
副長・土方歳三。それに若くして病死した美剣士、沖田総司の三人。映画もこの三人を主人公にしたものばかりだった。
映画「新選組始末記」でまず驚かされるのは、この映画が山崎蒸を主人公にしていることだ。正々堂々をモットーとする武士道にあって最も卑怯とされる密偵・山崎蒸を原作を離れて主人公にした脚本家・星川清司も偉いが、この役を是非演じたいと大映に掛け合って遂に自分のものとした市川雷蔵も凄い!(この映画、大映はマイナーな役者を主役に考えていた)
キャストも皆、適役揃いだ。近藤勇の城健三朗(若山富三郎)は堂々たる風格の中に情をにじませ、土方歳三の天知茂はおもいっきり冷酷で、沖田総司の松本錦四郎は笑顔の裏に他人を受け入れぬ不気味さがあり、三人共に素晴らしく、今までに上映された全ての新選組映画の中でのそれぞれベスト近藤勇、土方歳三、沖田総司になっている。
もちろん市川雷蔵が良いのは言うまでもない。そしてこの映画の成功が星川清司・市川雷蔵コンビによる「眠狂四郎」シリーズに繋がるのだ。7月は祇園祭、池田屋騒動のあった月。この映画は7月に限るのだ。
→「新選組始末記」放送スケジュール
( 書き下ろし )
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