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「バッテリー」
(ばってりー) 監督:滝田洋二郎 出演:林遣都/山田健太/天海祐希/菅原文太 2007年
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掲載日2008年06月13日 |
喜劇、サスペンスが得意な滝田監督による感動の青春ドラマ
滝田洋二郎監督とは彼が助監督の頃からの付き合いだ。山本晋也監督のコメディ・ポルノに多くついていたせいか、初期の頃は喜劇、そしてサスペンスを得意にしていたが、昨年、「バッテリー」を観て「オッ!」と驚いた。さわやかな青春ドラマは彼には似合わないと思っていたのに見事な感動作に仕上げているのだから。
原作は言わずと知れた、あさのあつこの大ベストセラー。面白いのは原作者が女性なのに、女性に対して冷たいことだ。
主人公は野球の天才、12才の少年だが、母親の天海祐希はその才能がわからず、病弱の弟ばかりを気遣って天才の兄を理解しようとしないし、主人公とバッテリーを組む親友の母親もまた、息子に野球をやめさせて中学に入ったばかりだというのに高校受験にそなえて勉強だけをするように命ずる。どちらの母親も子供の個性や自主性を尊重せず自分の希望通り生きることを強制する嫌な女に描かれているのに対して、主人公の父親・岸谷五朗、祖父・菅原文太は主人公をよく理解し、温かく見守る素晴らしい男に描かれている。女ばかりの家に育つと男に対して過重に期待するというが、あさのあつこもそうなのか。
あっしは原作は読んでいないがこの映画には見事にはまった。中学、高校、プロ野球、メジャーと主人公が成長してゆく姿をシリーズで描いて平成の「巨人の星」になってほしいものだ。
→「バッテリー」放送スケジュール
( 書き下ろし )
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