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2019.05.14 【訃報】女優の京マチ子さんが亡くなられました(享年95)

映画「羅生門」「雨月物語」など数々の名作に出演した、戦後の日本を代表する女優の京マチ子さんが5月12日に亡くなられました。95歳でした。


1924年大阪市生まれ。小学校卒業と同時に大阪松竹少女歌劇団(OSSK、後のOSK)予科生として入団。娘役として売り出し、戦後はレビュー・ダンサーとして、そのグラマラスな肉体と脚線美、華麗なダンスと魅惑的な容姿で圧倒的な評判を博しました。1944年に松竹の時代劇「天狗倒し」で映画初出演、同年に溝口健二監督「団十郎三代」にも出演しました。


1949年、OSKを退団し大映入社。出世作となった谷崎潤一郎原作の「痴人の愛」(1949・木村恵吾監督)に出演後、ベネチア国際映画祭で日本で初のグランプリを受賞した黒澤明監督「羅生門」(1950)に出演、一躍トップ女優に躍り出ました。「羅生門」は米アカデミー賞でも最優秀外国語映画として名誉賞を受賞しました。


その後も、溝口健二監督「雨月物語」(1953)がベネチア国際映画祭の銀獅子賞に、また、衣笠貞之助監督「地獄門」(1953)がカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞するなど、出演した作品が海外の名だたる映画祭で数々の賞を受賞、「グランプリ女優」と呼ばれ、その美しさと妖艶な演技は国際的にも人気を集めました。


ほかにも、「愛染かつら」(1954・木村恵吾監督)、「藤十郎の恋」(1955・森一生監督)、「赤線地帯」(1956・溝口健二監督)、「いとはん物語」(1957・伊藤大輔監督)、「鍵」(1959・市川崑監督)、「浮草」(1959・小津安二郎監督)、「足にさわった女」(1960・増村保造監督)など数々の名作に出演。1964年の「甘い汗」(豊田四郎監督)ではキネマ旬報女優賞など数々の映画賞を受賞。テレビドラマや舞台でも活躍しました。


1987年に紫綬褒章、1994年に勲四等宝冠章を受章。2006年橋田壽賀子作の舞台『女たちの忠臣蔵』が最後の舞台出演となりました。


謹んでご冥福をお祈り致します。

日本映画専門チャンネルでは下記の京マチ子さん出演作品を放送いたします。

女系家族」6/7(金)ほか

「沈丁花」7/3(水)ほか

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