いま、映画作家たちは 2020いま、映画作家たちは 2020

2020年―。
映画の在り方は変わりつつある。いまやテレビでもパソコンでも、スマホでだって映画は観ることができる。
そんな時代のなかで、映画に向き合い、映画を作り続ける「映画作家」たちがいる。

これが映画だ、こんな映画が観たかったんだ、と思わせてくれる「映画作家」たちがいる。

未だ彼らの映画に出会ってこなかった人たちへ、劇場で観ることがかなわなかった人たちへ、
そして、心震えたあのシーンをもう一度観たい人たちへ―

さらに2020年という同時代に存在する映画作家たちに迫るオリジナル番組も制作。

新たな日本映画の到来を予感させる映画作家たちが、いま、日本映画専門チャンネルに集結する。

スカパー! スカパー!
3月 濱口竜介

1978年、神奈川県生まれ。2008年、東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作『PASSION』がサン・セバスチャン国際映画祭や東京フィルメックスに出品され高い評価を得る。その後も日韓共同製作『THE DEPTHS』(2010)や、東日本大震災の被災者へのインタビューから成る『なみのおと』『なみのこえ』、東北地方の民話の記録『うたうひと』(2011〜2013)など、地域やジャンルをまたいだ精力的な制作活動を続ける。そして2015年、主人公4人の女性たちをはじめ、ほとんどの登場人物を演技未経験者がつとめた5時間超えの大作『ハッピーアワー』を発表。海外で複数の映画賞に輝くほか、キネマ旬報日本映画ベスト・テンで第3位に入る快挙を達成した。商業デビュー作「寝ても覚めても」が第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、高い評価を得た。

「『いま、映画作家たちは 2020』特別番組」(2020)

俳優、評論家、ミュージシャン、文化人たちへのインタビューを通じて濱口竜介、今泉力哉、三宅唱...2020年という同時代に存在する映画作家たちに迫るオリジナル番組

「寝ても覚めても」(2018)

第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され「日本映画の新しい波!」と海外メディアが絶賛。同じ顔をした二人の男と、その間で揺れ動く女の8年間を丁寧に、そしてスリリングに描く商業デビュー作。

監督:濱口竜介 脚本:田中幸子/濱口竜介
出演:東出昌大、唐田えりか 、瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉、渡辺大知(黒猫チェルシー)/仲本工事/田中美佐子
原作:「寝ても覚めても」柴崎友香(河出書房新社刊)音楽:tofubeats 主題歌:tofubeats「RIVER」(unBORDE/ワーナーミュージック・ジャパン)

「PASSION」(2008)

等身大の20代男女が、夜の横浜を舞台に繰り広げる軽佻浮薄な恋愛模様を、繊細かつ辛辣な台詞の応酬で描き切り、濱口竜介の名を世界に知らしめた記念碑的作品。

監督・脚本:濱口竜介
出演:河井青葉、岡本竜汰、占部房子、岡部尚、渋川清彦

「THE DEPTHS」(2011)TV初未ソフト化

東京藝術大学と韓国国立映画アカデミーの合作。フィルムノワールの空気感を持たせつつ、カメラマンと男娼の関係性の変化を繊細に描いた作品。

監督:濱口竜介 / 脚本:濱口竜介、大浦光太
出演:キム・ミンジュン、石田法嗣、パク・ソヒ、米村亮太朗、村上淳 ほか

「親密さ」(2012)未ソフト化

新作舞台『親密さ』を共同演出する一組のカップルの関係性がギクシャクしていく様を描く前編と、実際の舞台の上演を記録した後編の2部構成。
ENBUゼミナール映像俳優コースの卒業制作として作られた、4時間を超える渾身の一作。

監督・脚本:濱口竜介
出演:平野鈴、佐藤亮、田山幹雄、伊藤綾子、手塚加奈子

「不気味なものの肌に触れる」(2013)TV初未ソフト化

父の死をきっかけに、腹違いの兄と共に住むこととなった青年を取り巻く人間関係に潜む秘密と、不穏な空気を描き出す。
染谷将太、石田法嗣の異様な空気感のダンスシーンが印象的な傑作中編。

監督 : 濱口竜介/脚本 : 高橋知由
出演:染谷将太、渋川清彦、石田法嗣、瀬戸夏実、村上淳、河井青葉、水越朝弓

「ハッピーアワー」(2015)

30代後半を迎えた4人の女性たちが直面するそれぞれの人生の岐路。どこにでもいる"普通"の女性たちが抱える不安や悩みを、緊張感溢れる5 時間超えのドラマとして見事に描く。
主演4人は演技未経験ながらロカルノ国際映画祭最優秀女優賞に輝くなど国内外で数々の賞を受賞。

監督:濱口竜介/脚本:はたのこうぼう(濱口竜介、野原位、高橋知由)
出演:田中幸恵、菊池葉月、三原麻衣子、川村りら

「うたうひと」(2013)TV初未ソフト化

東北地方で語り継がれてきた民話に焦点を絞り、語り手と聞き手の二人三脚で生み出される民話語りの風景を映し出すドキュメンタリー作品。

監督:濱口竜介、酒井耕
出演:伊藤正子、佐々木健、佐藤玲子、小野和子(みやぎ民話の会)

4月 今泉力哉

1981年福島県生まれ。2010年、『たまの映画』で長編映画監督デビュー。2013年、『こっぴどい猫』がトランシルヴァニア国際映画祭最優秀監督賞受賞。『サッドティー』(13)、『知らない、ふたり』(16)、『退屈な日々にさようならを』(17)『パンとバスと2度目のハツコイ』(18)などオリジナル脚本の恋愛群像劇を多く手がける。2019年、角田光代原作の『愛がなんだ』が大ヒットを記録。伊坂幸太郎原作の『アイネクライネナハトムジーク』(19)をはじめ、男性同士の恋愛を題材にした『his』(20)田中圭主演のオリジナル恋愛群像劇『mellow』(20)を公開。最新待機作品に全編下北沢で撮影した『街の上で』(2020年5月公開予定)、劔樹人による自伝的コミックエッセイを原作の『あの頃。』(2021年公開予定)がある。

「愛がなんだ」(2019)TV初

SNSを中心とした口コミで超ロングラン上映となった大ヒット作がTV初登場!
"正解のない恋の形"を模索し続ける、今泉力哉監督の作家性が存分に堪能できる1本。

監督:今泉力哉 脚本:澤井香織、今泉力哉
出演:岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣、若葉竜也
原作:角田光代『愛がなんだ』(角川文庫刊) 主題歌:Homecomings「Cakes」

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5月 三宅唱

1984年生まれ。北海道札幌市出身。09年に短編『スパイの舌』(08)が第5 回シネアスト・オーガニゼーション・イン・大阪(CO2)エキシビション・オープンコンペ部門にて最優秀賞を受賞。初長編作品『やくたたず』(10)を発表後、12年に劇場公開第1作『Playback』を監督。同作は第65 回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に正式出品され、話題を呼んだ。14年には、音楽ドキュメンタリー『THE COCKPIT』を発表。17年には、時代劇専門チャンネル・日本映画専門チャンネルのオリジナル作品『密使と番人』で初の時代劇に挑戦。18年には、佐藤泰志原作の映画化作品『きみの鳥はうたえる』を発表。その他の作品に、ビデオダイアリー「無言日記」シリーズ(14 ~)、地元の中高生らと共作した映画『ワイルドツアー』を監督(19年公開予定)。その他の作品に、ビデオダイアリー「無言日記」シリーズ(14~)、建築家・鈴木了二との共同監督作品『物質試行58 A RETURN OF BRUNO TAUT 2016』(16)などがある。

「きみの鳥はうたえる」(2018)

芥川賞候補にもなった佐藤泰志の同名小説の映画化で、函館の地を舞台に、微妙なバランスで成り立つ男女3人の関係を描いた青春物語。
終わりの予感を抱えながらも、夜通し酒を飲み、踊り、笑いあう若者たちの幸福な日々を描く。
日本映画史にその名を残すことになるであろう、クラブシーンは必見。

監督・脚本:三宅唱 
出演:柄本佑、石橋静河、染谷将太、足立智充、山本亜依、柴田貴哉、水間ロン、OMSB、Hi'Spec、渡辺真起子
原作:佐藤泰志『きみの鳥はうたえる』(河出書房新社 / クレイン刊)

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あわせて見たい!独自の作家性を持つ映画監督作品!

「寝ても覚めても」©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/ COMME DES CINEMAS、「PASSION」©東京藝術大学大学院映像研究科、「THE DEPTHS」©東京芸術大学大学院映像研究科&韓国国立映画アカデミー、
「親密さ」©ENBUゼミナール、「不気味なものの肌に触れる」©LOAD SHOW, fictive、「ハッピーアワー」© 2015 KWCP、「うたうひと」©silent voice、
「愛がなんだ」©2019映画「愛がなんだ」製作委員会