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森達也監督からのコメント

出身はテレビ・ディレクターなのに、
これまで映画で発表した僕の作品は、とにかくテレビと相性が悪い。
……理由は自分でもわかっている。
観てくれればあなたも、これはテレビでは無理だろうと思うはずだ。
でもこれはテレビ。地上波とは少し違うけれど、テレビはテレビ。
そのアンビバレンツを確認してほしい。見届けてほしい。

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本作品について



2014年に世間を賑わせた“ゴーストライター騒動”。
本作は、騒動の渦中にいた佐村河内守を、騒動後に追いかけたドキュメンタリー作品。
海外ジャーナリストの取材を受ける様子や、番組出演を申し出る国内メディアとのやりとり、
妻、そして飼い猫との生活などが印象的に収められている。
監督は、「A」「A2」の森達也。森監督ならではの密着の仕方により、
人々をひきつけたあの騒動が一体何だったのか、
何が真実で何がFAKEなのかを徹底的に見せつける近年最大の衝撃作である。
ミニシアターを中心とした公開ながら、映画ファンや著名人らの口コミにより多くの話題を集め、
大ヒットロングランとなった。テーマ性の強さと観た人に問いかけるような印象的な演出から、
今もネット上での議論が続いている。
今回、日本映画専門チャンネルでは、劇場公開版に未公開シーンを追加した
「ディレクターズ・カット版」にて本作をTV初放送。
あなたの目にはどう映るのか。ぜひ、この衝撃の目撃者になっていただきたい。

放送スケジュール

FAKE<ディレクターズ・カット版>TV初

  • 作品タイトル
  • 公開年:2016
    監督:森達也
    出演:佐村河内守/森達也

    聴覚障害を持ちながら作曲活動をし、“現代のベートーベン”とメディアで賞賛されるも、音楽家の新垣隆氏が18年間にわたりゴーストライターをしていたと告白、佐村河内守氏は一転してメディアの総バッシングにさらされる。謝罪会見後、一切のメディア出演を断り、沈黙を続けていた佐村河内守氏の了解を取り付け、その素顔に迫るべく、森監督は彼の自宅に乗り込みカメラを回し始める。取材の申し込みに来るメディア関係者たち、ことの真偽を取材に来る外国人ジャーナリスト…。市場原理によってメディアは社会の合わせ鏡となる。はたして何が本当なのか? 誰が、誰を騙しているのか?映画は時代の病をあぶりだしながら、衝撃のラストへとなだれ込む。

    放送スケジュールはこちら
  • 放送スケジュール

    7/2(日)よる9時
    7/6(木)よる11時15分
    7/17(月)午後2時
    ※解説番組ゲストに森達也監督が登場

    ほか 本編のみ9(日),16(日),23(日),30(日)放送

取材・文:水上賢治
撮影:中村宗徳

――劇場公開から約1年、今改めて『FAKE』を振り返っていかがですか?

このゴーストライター騒動と同じ頃にSTAP細胞騒動が起きていて、その少し前には食品偽装問題があって、さらに朝日新聞の従軍慰安婦記事をめぐる騒動や有名コメンテーターの学歴詐称問題と続いて。そして、米国トランプ大統領誕生以後の今は、フェイクニュースの問題が大きくクローズアップされている。気づけば、なんだか世の中に“FAKE”があふれている。決して意図したことではないけれど、そういう意味では良いタイミングで届けられたというか。僕としても“真実か虚偽か”“白か黒か”、すべてを二元論で片づけてしまおうとする世界や社会になりつつあることに疑問を抱いていたので、そこに対して一石を投じることはできたかなと思っています。物事そう簡単に白黒つけられるものじゃない。今回、テレビ初放送になりますけれど、ゴーストライター騒動が自分にはどう見えるのか? 自由に考えてもらう機会になってくれたらうれしいですね。


――当時の佐村河内守氏はほぼ孤立無援状態。その状況下で彼と向き合ってみようと思った理由は?

当時、僕は佐村河内さんにしてもゴーストライター騒動にしてもまったく関心がなかったんです。みんな「騙された、騙された」と怒っているけど、その音楽自体がすばらしいならば、それでいいじゃないかというレベルです。本当に興味がなかった。ただ、編集者から熱心に「本を書かないか」と何度も言われて、断り切れずに1度会うことになって、佐村河内さんの家に行きました。彼の話を二時間ほど聞きながら、これは活字ではなく映画を撮るべきだと思いました。論理ではなく直感です。彼がいて、あの薄暗い部屋があって、ネコがいて、常に奥さんが寄り添っている。その光景を目の前にしたとき “すべてがフォトジェニックで絵になるな”と。そこからこの映画は始まりました。


――その佐村河内氏、現在はどんな日々を?

僕はこれまで、作品が公開された後、被写体となってくれた方に自ら連絡を取ったことは一度もないんです。なぜなら、僕は作品のために彼らを利用したわけで、それなのにこちらから連絡をするなんてとてもじゃないけどできない。ただ、向こうから連絡をいただいたら、返さないわけにはいかないですよね。それで連絡をときおり取る人はいるんですけど。佐村河内さんとは、作品公開後に何度かメールのやりとりはしています。今も継続して作曲はやっているようです。ただ、それを発表する場は今のところないのが現実です。『FAKE』の公開後、彼のもとにいくつか、例えばCDを出さないかといった話は、レコード会社などから来たようです。でも、いずれも結局は形にはならなかった。現場レベルのディレクターだったら、映画を観て、ぜひやってみたいと思う人はいる。ただ、その提案が役員やトップに上がったとき、跳ね返される。もちろんその役員やトップは映画を観ていない。おそらく今後もこの厳しい現状は続くのでしょう。

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