
出演:小松左京
SF作家小松左京さんは、ワード・プロセッサー、ビデオ、ファクシミリなどを駆使して幅広く活動を行っている。撮影当時SF映画の監督として「未来社会の人間と宇宙のかかわり方」を表現する仕事に没頭中。作家活動とコンピューターのかかわり、未来の宇宙社会のイメージなどを通して考える小松さんの若者論をきく。

出演:秋山庄太郎
女性美の表現に独自の世界を開いている写真家・秋山庄太郎を東京・麻布のスタジオに訪問。40年に及ぶ彼の仕事の跡をたどりながら、レンズを通して探る美の世界についてきく。

出演:養老孟司
東京大学名誉教授で解剖学が専門の養孟司が「解剖学者の研究ノート」と題し語る。人間の大たい骨は構造力学的にこれ以上完全なものはないという不思議さ、頭の骨がなぜ必要以上に硬くできているのかなど、一見わかっているようで学問的には何ひとつわかっていない点について話をする。

出演:瀬戸内寂聴
芸術家と女であることの相克に生きた女性の伝記文学に新境地を開いた作家・瀬戸内晴美。昭和49年に岩手県平泉中尊寺で得度授戒の儀式を受けてからは寂聴と名乗り、京都嵯峨野に移り住んだ。仏門に入りながらなお文学の道に生きようと、精力的に作家活動を続ける瀬戸内に近況などをきく。

出演:松本零士
科学万博のためのアニメ作りに励んでいる時期に収録。「アレイの鏡」は政府館出展作品のひとつでテーマは「宇宙愛」。この作品で初めてコンピューターグラフィックスを取り入れた。製作中のスタジオで新しい表現手段とのかかわりなどをきく。

出演:吉村作治
早稲田大学の美術史科の一人が学生がエジプトに魅せられ、そのとりこになった。以来、イスラム教に改宗、5000年前のエジプトとつきあい続けている。その間、第9次「王家の谷」の発掘では、幻の階段といわれた色彩の階段の発掘で世界のエジプト学者の注目をあびた。古代エジプトに人生をかけた彼の情熱は何であったか。

出演:中村歌右衛門
人間国宝で文化勲章受章者(昭和54年)の歌舞伎俳優・中村歌右衛門を東京・世田谷の自宅に訪ね、その素顔を紹介する。また、大役「摂州合邦辻」の玉手御前役に取り組んでいる歌舞伎座の楽屋で、芸に対する姿勢などをきく。