追悼・大林宣彦 昭和から未来へ、 “映像の魔術師”が伝え遺すこと 作家・沢木耕太郎

昭和・平成・令和と長きにわたり日本映画界を牽引してきた大林宣彦監督が、昨年4月にお亡くなりになった。

日本映画専門チャンネルでは多大な功績を遺した大林監督を悼み、ご逝去から1年経つ今、劇場映画デビュー作から最新作まで、名作たちを放送。さらに、TVドラマ作品や、過去にチャンネルで制作した大林監督・岩井俊二監督・常盤貴子さんの貴重な鼎談番組も放送いたします。

“映像の魔術師”が作り出すエンターテインメント、そしてその背後にあるフィロソフィーを感じ、昭和の日に改めて大林監督の足跡を辿っていただきたい。

4月29日(木・祝)ひる12時

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海辺の映画館―キネマの玉手箱<PG-12>
放送日:4月2日、4月29日
2020年・映画・カラー    監督:大林宣彦   脚本:大林宣彦/内藤忠司/小中和哉  
出演:厚木拓郎/細山田隆人/細田善彦/吉田玲/成海璃子/山崎紘菜/常盤貴子  

海辺の映画館で、興行最終日に戦争映画オールナイト上映を観ていた毬男(厚木)、鳳介(細山田)、茂(細田)は、不意にスクリーンの中へとタイムリープし、各作品を通して戦史を追体験するうちに反戦への想いに駆られていく。

「海辺の映画館―キネマの玉手箱<PG-12>」(C)2020「海辺の映画館―キネマの玉手箱」製作委員会/PSC
HOUSE ハウス
放送日:4月29日
1977年・映画・カラー    監督:大林宣彦   脚本:桂千穂  
出演:池上季実子/大場久美子/松原愛/神保美喜/笹沢左保/宮古昌代/南田洋子  

「楽しいはずの少女たちの夏休みが、人喰い屋敷によって血に染まる―。」数々のCMを手掛けた大林宣彦監督の記念すべき劇場映画デビュー作であり、様々なテクニックを駆使したポップな映像で彩られるファンタジーホラー。監督の愛娘のイメージにヒントを得て製作された。7人の少女が生き物のような「家」に、次々と食べられてしまう物語を、様々な特撮を駆使して描く。夏休みに、オシャレ(池上)、ファンタ(大場)、ガリ(松原)、クンフー(神保)、マック(佐藤美恵子)、スウィート(宮子昌代)、メロディー(田中エリ子)の7人の少女は、おばちゃま(南田洋子)に会いに羽臼(ハウス)屋敷へ行くことになる。そこは静かな森の中の古びた一軒家だった。少女たちは楽しく語らい食事をするが、やがて次々と姿を消してゆく・・・。

「HOUSE ハウス」(C)1977 東宝
転校生
放送日:4月29日
1982年・映画・カラー    原作:山中恒   監督:大林宣彦   脚本:剣持亘   
出演:尾美としのり/小林聡美/佐藤允/樹木希林/宍戸錠/入江若葉/志穂美悦子  

「おれがあいつで、あいつがおれで―。」大林宣彦が自らの故郷・尾道にキャメラを向け、思春期の少年と少女の体が入れ替わることで、かけがえのない青春の痛みをコミカルに描いた名作。「時をかける少女」「さびしんぼう」と続く"尾道三部作"の第1作。ある日、斉藤一夫(尾美としのり)のクラスに幼なじみの女の子・斉藤一美(小林聡美里見)が転校してくる。二人はふとしたことから心と体がそっくり入れ替わってしまい、ガキ大将の一夫は途端に女っぽくなり、 一美は荒っぽく変貌する。二人は周囲に秘密がばれないように元通りになろうとするが…。

「転校生」(C)1982日本テレビ・東宝
ふたり
放送日:4月29日
1991年・映画・カラー    原作:赤川次郎   監督:大林宣彦   脚本:桂千穂  
出演:石田ひかり/中嶋朋子/尾美としのり/岸部一徳  

赤川次郎の同名小説を原作にしたファンタジー。"新・尾道三部作"の第1作目。美人で頭のいい姉の千津子(中嶋)と正反対の妹・実加(石田)。突然、 交通事故で千津子が急死したことから、 家庭は徐々に崩壊していく。そんなある日、 実加の前に千津子の幽霊が現れる。千津子のアドバイスで実加は家庭の崩壊を食い止めようとするが…。 少女が様々な困難を乗り越えて成長する姿がファンタジックに描かれた、ちょっと哀しい青春ドラマ。

「ふたり」(C)ピーエスシー
花筐/HANAGATAMI<PG-12>
放送日:4月29日
2017年・映画・カラー    原作:檀一雄   監督:大林宣彦    脚本:大林宣彦/桂千穂   
出演:窪塚俊介/満島真之介/長塚圭史/柄本時生/矢作穂香/山崎紘菜/門脇麦/常盤貴子  

大林宣彦監督が檀一雄の同名小説を原作に、デビュー作「HOUSE ハウス」以前に書き上げていた幻の脚本を、40余年の時を経て映画化。「この空の花 長岡花火物語」「野のなななのか」に続く“戦争三部作”の最終章。1941年の佐賀県唐津市を舞台に、戦禍の中に生きる若者たちの心が火傷するような凄まじい青春群像劇を、圧倒的な映像力で綴る。一時は余命宣告を受ける闘病を乗り越え、大林監督が執念で完成させた。



1941年の春。17歳の青年・榊山俊彦(窪塚俊介)は、アムステルダムに住む両親のもとを離れ、唐津に暮らす叔母(常盤貴子)の家に身を寄せていた。新学期になり、新たに得た学友たちと楽しい日々を送る俊彦。肺病を患う従妹の美那(矢作穂香)にほのかな恋心を抱きながらも、女友達や学友たちとの青春を謳歌していく俊彦だったが…。

「花筐/HANAGATAMI<PG-12>」(C)唐津映画製作委員会/PSC 2017
恋人よ、われに帰れ(主演・沢田研二)
放送日:4月29日
1983年・TV・カラー    監督:大林宣彦   脚本:早坂暁  
出演:沢田研二/トロイ・ドナヒュー/小川真由美/大竹しのぶ/泉谷しげる/風吹ジュン/垂水悟郎/待田京介  

日系アメリカ人のケン・オータは、姉・ナオミの消息を探しに、原爆が投下され廃墟と化した広島へやってくる。そこでケンは、右腕にケロイドを負った被爆者のケイ子と出会う。

「恋人よ、われに帰れ(主演・沢田研二)」(C)テレパック
大林宣彦映画祭! ~花筐花言葉 今伝え遺したいこと。 大林宣彦×岩井俊二×常盤貴子特別鼎談~
放送日:4月10日、4月29日
2017年・オリジナル・カラー   
出演:大林宣彦/岩井俊二/常盤貴子  

映像の魔術師・大林宣彦。映画人生の集大成として「花筐/HANAGATAMI」を完成させた当時、自ら対談相手に選んだ岩井俊二、そして「野のなななのか」「花筐/HANAGATAMI」と近年の大林監督作品に続けて出演している常盤貴子に、何を語り、何を伝えたのか―。

「大林宣彦映画祭! ~花筐花言葉 今伝え遺したいこと。 大林宣彦×岩井俊二×常盤貴子特別鼎談~」(C)日本映画専門チャンネル 撮影:大川晋児