生誕100年記念 監督・鈴木清順

2023年5月、生誕100年を迎える映画監督・鈴木清順。
『殺しの烙印』や『ツィゴイネルワイゼン』など、
奇天烈で美しく、スタイリッシュでポップな、まさに“清順美学”としか言いようのない唯一無二の傑作を生み続け、
クエンティン・タランティーノやウォン・カーウァイといった海外の映画人さえも虜にした、日本映画界の鬼才。
チャンネルでは、そんな鈴木清順の生誕100年を記念し、代表作の4K版と記念すべき監督デビュー作の2本を放送!

5月24日(水)よる9時から2作品一挙放送!

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殺しの烙印<4Kデジタル復元版> ※2Kダウンコンバートにて放送
放送日:5月24日、5月28日、6月1日、6月12日、6月26日
1967年・モノクロ    監督:鈴木清順   脚本:具流八郎  
出演:宍戸錠/南原宏治/玉川伊佐男/真理アンヌ/小川万里子/南廣/長弘/大和屋竺  

依頼を命懸けで遂行しようとする殺し屋たちの非情な闘いを描く活劇。奔放な展開に日活社内で物議を醸し、鈴木清順解雇の原因となったとされるも、独特の映像美が炸裂するカルト的作品として今も国内外で賞賛される逸品。トップを争う殺し屋界でナンバー3の花田(宍戸錠)は、謎の男(南原宏治)を護送中にナンバー2と4の襲撃を阻止するが、藪原(玉川伊佐男)からの依頼でミスを犯し、稼業の掟で命を狙われる。そんな中、花田は同業の美沙子(真理アンヌ)と禁断の恋に落ちる。

「殺しの烙印<4Kデジタル復元版> ※2Kダウンコンバートにて放送」(C)日活
勝利をわが手に -港の乾杯-
放送日:5月10日、5月17日、5月24日、6月3日、6月21日
1956年・モノクロ    監督:鈴木清太郎(鈴木清順)   脚本:中川順夫/浦山桐郎   
出演:三島耕/牧真介/南寿美子/天路圭子/青木光一/菅井一郎/佐野浅夫/芦田伸介/河津清三郎  

青木光一の歌謡曲『港の乾杯』をモチーフに、美しき兄弟愛を描く人間ドラマ。鈴木清順が本名・清太郎名義で撮った初監督作で、流行の歌謡映画の枠ながら、随所に清順美学が窺える注目作。ある事件の責任を負い船員から魚の担ぎ屋となった伸吉(三島耕)は、競馬騎手の弟・次郎(牧真介)に飲み屋の娘・早苗(天路圭子)が惚れていると知る。一方、土地のボスの大沢(芦田伸介)の情婦・あさ子(南寿美子)と親密になった次郎は、大沢に八百長を働くよう脅迫される。

「勝利をわが手に -港の乾杯-」(C)日活