11月~1月 3ヶ月連続企画 月刊「鉄道ファン」Presents 想い出の列車たち 11月~1月 3ヶ月連続企画 月刊「鉄道ファン」Presents 想い出の列車たち

11月から3ヶ月にわたって、想い出の列車たちが登場する作品の数々を放送!
あの名作も、今まで見る機会が限られていた幻の記録映画も、幅広くお送りします。

また、鉄道趣味誌として日本随一の発行部数を誇る
月刊『鉄道ファン』とタイアップし、各月の一押しの作品を選定。
同誌名誉編集長・宮田寛之氏と、鉄道映画に造詣の深い関田克孝氏の
貴重なコメントも、月刊『鉄道ファン』12月号(10月21日発売)の誌面上でお届けいたします。

映画史に、鉄道史に残るこの数々の作品をご覧いただければ、
誰しもが鉄道の魅力に気づくこと間違いなし!鉄道ファン必見!関田氏・宮田氏の貴重なコメントも掲載!鉄道ファンが、往年の名車両や消えた情景を見る方法として、回顧上映会やTV番組で、過去の映画や記録映像からの発掘があります。今回の特集を機会に、自分だけの映像解析を鉄道趣味の一つに加える事を、お勧めします。関田克孝氏ゴハチファンもブルトレファンも蒸機ファンも見逃せない、鉄道ファンの心を引きつける作品ばかりだ!「昭和の鉄道」のなつかしい姿を、この特集放送でぜひ楽しんでください。月刊『鉄道ファン』名誉編集長・宮田寛之氏

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2020年1月放送 1/18(土)あさ9時30分から一挙放送2020年1月放送 1/18(土)あさ9時30分から一挙放送

「特急にっぽん」

(1961) 未ソフト
  • 監督:川島雄三
    脚色:笠原良三
    原作:獅子文六
    出演:フランキー堺/団令子/白川由美/小沢栄太郎

珍事件続発!恋と笑いを載せて驀進する特急スピード喜劇!関田東海道線の電車特急「こだま」号の1日を、そのクルー(乗務員)たちの仕事ぶりを描いている。田町電車区の朝の乗り込み風景が珍しい。車内シーンは見事なセット撮影である。宮田ビジネス特急“こだま”号の151系電車で、クロ151形やサシ151形が登場。東京駅15番線ホームの出発シーンも当時のにぎわいをしのばせ、見逃せない。

「号笛なりやまず」

(1949) 未ソフト チャンネル初
  • 演出:浅野辰雄
    脚本:大澤幹夫

戦後、鉄道を支えた人々の暮らしと労働環境を描いた歴史的にも貴重な作品。関田大きな操車場、ハンプの仕分け線で働く若い職員が、駆け足で貨車1両に一人ずつ飛び乗り、制動を掛ける。今では見られない過酷なシーンが連続する。宮田新鶴見操車場の貨車突放作業や新鶴見機関区の検修、乗務を通じて、終戦直後の国土復興の先頭に立つ現場職員をアピール。木製除煙板の戦時形デゴイチの生々しい映像に注目!

「見えない鉄道員」

(1970) チャンネル初
  • 演出:堀越慧
    脚本:吉原順平

コンピュータ=「見えない鉄道員」化する鉄道を描いた、見どころ満載の一作。関田将来の鉄道の自動化、電子化を予想した映画。中央コントロールでの安全制御、操車場の貨車自動仕分け、自動改札機など、当時既に始まった無人化をレポートしている。宮田鉄道員の業務分野にコンピューター化が進む状況をクローズアップ。新幹線の運転や検修、乗車券の発券・改札、操車場の自動化などを紹介するなかで、なつかしい場面が目を奪う。

「喜劇 各駅停車」

(1965) 初HD 未ソフト
  • 監督:井上和男
    脚色:松山善三
    原作:清水寥人
    出演:森繁久彌/三木のり平/岡田茉莉子/森光子

ガンコ機関士と万年助士の奇妙な友情をほのぼの描く人生喜劇!関田足尾線のC12形と美しい渓谷風景を背に、風格ある老機関士とユーモラスな助手、キレイなおでん屋の女将が絡む情感こもった文芸作品。今回の特集の鉄道映画の傑作である。宮田C12形機関車運転席の森繁久彌の機関士役が板についた名演で、高崎第一機関区の情景とともに、まだ鉱山が盛業中だった足尾線蒸気機関車時代をしのぶ。

関田克孝氏が選んだ1月のオススメ作品「喜劇 各駅停車」

 国鉄出身で自ら機関車乗務経験のある清水寥人原作の芥川賞候補作品「機関士ナポレオンの退職」を松山善三が脚色し、監督は機関車ファンでもある井上和男が担当して映画化。原作はテレビや舞台でも上演された。
 映画は、窓の外をひっきりなしに機関車が移動する機関区事務所から始まる。老機関士の寺山(森繁久彌)は助役の菊岡(山茶花究)から、もう年だから機関車乗務から降りるように説得を受けている。無事故30年で同僚からナポレオンと呼ばれる頑固者、「誰が何と言おうと絶対に辞めない」の一点張りだった。
 ある日、乗務の交番表の発表で寺山は、機関助士の丸山(三木のり平)と組むことになったが、丸山は助役から寺山を説得する大役を任されていたのである。
 二人は性格の違いから、行き付けのおでん屋で喧嘩することもあったが、ベテラン同士、次第に通じ合い、渓谷に一緒にサカナ釣りにも出かけるようになった。
 目を悪くした寺山は、止めようとする助役を振り切って乗務するが、これを最後に降りることを決断する。
 機関区に戻った寺山が、最後の汽笛を長く吹鳴させるこのシーン、本作品で最も感動的なシーンであるが、実際の規定では許されないことである。
 また全編を通じて足尾線を舞台にしているため、機関区は小さな桐生区でなければならないが、高崎第一区が使用されている。大きな組織の中の孤独を表現するためと考えられる。機関車としては終始C1247、48号機で、他形式が殆ど登場しないのも本作品の特徴である。(文:関田克孝)

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リピート放送リピート放送

「山鳩」

(1957) 未ソフト
  • 監督:丸山誠治
    脚色:井手俊郎
    原作:北条秀司
    出演:森繁久彌/岡田茉莉子/千秋実/東野英治郎/田中春男/佐原健二

森繫久彌扮する田舎の老駅長の、ユーモアと涙に香る人情珠玉篇。関田軽便鉄道「草軽」を舞台の鉄道フアン必見の映画。浅間の山、特殊な形の機関車と古い客車、老駅長役の森繁久彌は見事な組み合わせ。牧歌的な文芸作品。宮田浅間山麓の軽便鉄道、「くさかる」のありし日の情景と、ジェフェリー社製L形電気機関車の活躍をしのぶ、これは草軽電鉄の生きた記録画像だ!

「大いなる驀進」

(1960)
  • 監督:関川秀雄
    脚本:新藤兼人
    出演:中村賀津雄/佐久間良子/中原ひとみ/小宮光江/久保菜穂子/波島進/曽根晴美/大村文武/三國連太郎

乗務員・乗客の紡ぐ群像劇の中に人生の縮図を詩情豊かに描いた娯楽大作!関田国鉄全面協力による特急「さくら」東京―長崎間の車両と乗務員、乗客の人間模様を描いている。けん引機はEF58、C62、EF10、C59、C61の順で登場する。宮田ブルートレイン“さくら”号の20系客車とともに、前半はEF58形が、後半はC62形やC59、C61形のけん引する場面も見逃せない!

「遠い一本の道」

(1977) 未DVD化
  • 監督:左幸子
    脚本:宮本研
    出演:井川比佐志/左幸子/市毛良枝/磯村建治

女優・左幸子がメガホンをとった蔵出し作品!関田女優である左幸子初の監督、主演作品。北海道の保線区員30年を一代記として描く。制作年代から組合活動と合理化問題を絡めている。原野の保線作業風景は見もの。宮田蒸気機関車が最後を迎え、保線は機械化が進む時代、追分を舞台に、室蘭線や夕張線の四季折々のデゴイチ列車がふんだんに登場!

「ディーゼル特急」

(1960)
  • 演出:征矢茂
    脚本:征矢茂

ディーゼル特急の誕生と、それを支える技術的背景を描いた貴重作。関田日本最初の気動車特急開発の歴史を解説。カラーによるキハ42000形の重連、電気式の気動車、DF50形の客車列車、気動車の「はつかり」などの走行シーンは必見。宮田特急形気動車キハ80系「はつかり形」登場時に国鉄が制作した、これは「動く映像のカタログ」だ! なつかしい形式や列車も収録、気動車ファンに限らず引き寄せられてしまう。

関田克孝氏が選んだ12月のオススメ作品「山鳩」

 草軽電気鉄道の小駅を舞台にした北条秀司原作、丸山誠治監督、井出俊郎脚色による文芸作品。今となっては見られない、のどかな軽便鉄道と浅間山麓の大自然、素朴な人々の人間模様が描かれている。
 男やもめのカラマツ沢駅の駅長多木(森繁久弥)は終電車を見送り、馴染みの男(田中春男)は駅長と将棋を終えて帰った。深夜の出札口に若い女の声で「電車はまだある?」と尋ねる声、ムジナが化かしに来たかと外に出ると、若い女がベンチに横たわっていた。
 気の毒に思った駅長は、女を部屋に入れて、わけを聞く。鶴江(岡田茉莉子)と名のる女は身寄りがなく、いかがわしい温泉宿で酌婦をしていたが、ひどい扱いを受け逃げて来たところだった。鶴江は、気のいい駅長の元で、家事手伝いをしながら一緒に暮らすようになる。
 ある日、団体客の中にいた鶴江の元雇い主に見つかってしまうが、駅長は自分の貯金1/3を使って全て解決させたのである。二人の仲は次第に深まっていった。
 ある日突然、鶴江を棄てて男の元に走った母親(清川虹子)が訪ねて来たが、鶴江は一切を拒絶。母は帰り際、ホームで駅長の耳元に鶴江が妊娠しているらしいと伝え、娘の今後を駅長に託すのだった。
 この映画の見どころは、鉄道ファンの伝説的存在たる草軽電鉄の生き生きした姿が見られる点で、実在した「小瀬温泉」駅を架空の「カラマツ沢」駅としてロケしている。車両は特殊な形の19号電気機関車とホハ12号客車が登場する。どの場面も同一車号ばかりで、短期間に車両シーンだけを集中ロケで撮影したとも考えられるが、夏と冬のシーンもあるので、長期間のチャーターであろうか。(文:関田克孝)

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「特急にっぽん」©1961 東宝、「喜劇 各駅停車」©1965 東宝、「山鳩」©1957 東宝、「大いなる驀進」©東映