3ヶ月連続企画 月刊「鉄道ファン」Presents 想い出の列車たち 3ヶ月連続企画 月刊「鉄道ファン」Presents 想い出の列車たち

11月から3ヶ月にわたって、想い出の列車たちが登場する作品の数々を放送!
あの名作も、今まで見る機会が限られていた幻の記録映画も、幅広くお送りします。

また、鉄道趣味誌として日本随一の発行部数を誇る
月刊『鉄道ファン』とタイアップし、各月の一押しの作品を選定。
同誌名誉編集長・宮田寛之氏と、鉄道映画に造詣の深い関田克孝氏の
貴重なコメントも、月刊『鉄道ファン』12月号(10月21日発売)の誌面上でお届けいたします。

映画史に、鉄道史に残るこの数々の作品をご覧いただければ、
誰しもが鉄道の魅力に気づくこと間違いなし!鉄道ファン必見!関田氏・宮田氏の貴重なコメントも掲載!鉄道ファンが、往年の名車両や消えた情景を見る方法として、回顧上映会やTV番組で、過去の映画や記録映像からの発掘があります。今回の特集を機会に、自分だけの映像解析を鉄道趣味の一つに加える事を、お勧めします。関田克孝氏ゴハチファンもブルトレファンも蒸機ファンも見逃せない、鉄道ファンの心を引きつける作品ばかりだ!「昭和の鉄道」のなつかしい姿を、この特集放送でぜひ楽しんでください。月刊『鉄道ファン』名誉編集長・宮田寛之氏

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11月放送11/4(月・休)あさ11時30分より一挙放送 *各作品リピート放送あり11月放送11/4(月・休)あさ11時30分より一挙放送 *各作品リピート放送あり

「父ちゃんのポーが聞える」

(1971)
  • 監督:石田勝心
    原作:松本則子
    出演:小林桂樹/吉沢京子/佐々木勝彦/藤岡琢也

小林桂樹扮する機関士の父親が鳴らす愛の汽笛が心を打つ感動作。関田ベテラン機関士親子の愛情物語。機関車は一貫して赤いプレートと磨き上げたロッドの美しいC56123号機、七尾線の野山に映えて美しい。宮田小林桂樹が機関士を演じ、赤いプレートのC56 123号機を運転する、これは七尾線のC56形の時代をしのばせる記録でもある。

「蒸気機関車の詩」

(1975) 未ソフト TV初
  • 監督:飯塚二郎

元・SL機関士の語る、姿を消しゆく蒸気機関車の美しさと力強さをおさめた短編。 関田こども達の壊れた汽車玩具を直しながら、老人は昔話をする。北海道の野山を行くC55やC58、を始め、晩年の蒸気機関車のひく列車を網羅している。 宮田子供向けの一編ながら、国鉄各線での最後の力闘場面を数多く収録した、これは「蒸気機関車活躍の動くアルバム」! あなたの思い出の各路線、各形式の機関車がよみがえる。

「走れ!蒸気機関車」

(1976) 未ソフト TV初
  • 監督:村井良雄

活躍する蒸気機関車たちを擬人化した、親子で楽しめる一作。関田晩年の地方幹線やローカル線の蒸気機関車列車を、美しい風景と童謡や唄を背景にして、軽妙な江戸家猫八の語りで紹介する。ラストの機関車解体シーンは胸を打つ。宮田江戸屋猫八・子猫親子が子供たちにやさしく語りかける蒸気機関車のお話の一編。「布原のD51三重連」や北海道時代のC57 135号機の元気な姿にはとくに注目!

「新幹線」

(1973) チャンネル初
  • 演出:播磨晃

新幹線の保守点検に焦点をあてた、全鉄道ファン必見作。関田新幹線が東京―岡山間時代、最終列車の東京到着から朝の仕業までの夜間点検作業、日中の乗務員や運転所の仕事を詳しく解説する。全て0系だけの時代は見もの。宮田東京-岡山間時代の新幹線を紹介する国鉄制作の記録映画。なつかしい0系電車の活躍を中心に、軌道試験車やドクターイエロー、保線車両が登場。現場の作業をくわしく紹介!

「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」

(1981) チャンネル初
  • 監督:りんたろう
    原作:松本零士
    脚本:山浦弘靖
    声の出演:野沢雅子 ほか

再び999に乗って旅に出る星野鉄郎の活躍を描く、いつまでも色あせることのない珠玉の名作。関田宇宙戦争の後、主人公は日本的なC62形風機関車がひく列車で銀河系を旅する。不思議な組み合わせであるが、全編鉄道のシーンが展開する。宮田テレビで人気を集めた松本零士のアニメ「銀河鉄道999」の劇場用2作目として制作。「宇宙機関車シロク二」にロマンを感じるのは私だけだろうか。

「大いなる旅路」

(1960) 初HD チャンネル初
  • 監督:関川秀雄
    脚本:新藤兼人
    出演:三國連太郎/風見章子/高倉健

実際に蒸気機関車を脱線転覆させて撮影を行った映画史に残る傑作!関田盛岡機関区の機関士一家、波乱万丈の30余年を近代史と共に描いている。美しい雪中の列車進行、突然の雪崩による脱線転覆シーンは、日本映画史上に残る。宮田花輪線8620形、山田線C58形の雪中走行が圧巻、雫石川を渡るC57形東北線列車のシルエットが郷愁を呼ぶ。三國連太郎の老機関士もまた印象的!

関田克孝氏が選んだ11月のオススメ作品「大いなる旅路」

 国鉄の全面協力を得て、機関士一家30余年の歴史を時代背景と共に描いた作品。鉄道描写では定評のある関川秀雄が監督、社会派の新藤兼人が脚本を担当した。
 大正末期の盛岡機関区、機関助手の岩見(三國連太郎)は東京の教習所を志願したが、合格したのは同郷の親友(加藤嘉)であった。映画はその親友の見送りシーンから始まる。その後、岩見は酒におぼれる毎日が続いた。やがて岩見は所帯を持ち、3男1女に恵まれるが、酒癖は相変わらず直らなかった。
 吹雪のある日、橋本機関士(河野秋武)と組んだ乗務中、雪崩の直撃を受けて、列車は脱線転覆した。
 先輩として慕っていた橋本機関士の死によって、岩見は生活態度を反省、好きだった酒も断った。
 戦時下、鉄道員の道に進んだ長男の元にも召集令状が届く。その出征の前夜、次男も鉄道員の道を決意した。やがて、父の失敗した教習所に合格、岩見の乗務する列車で東京に向かった。三男は予科練に志願し、長女は不良に騙されて家出した。ついに二人だけになった夫婦の元へ、長男戦死の公報が入った。
 戦後、三男は病気で死に、長女は立ち直って名古屋で所帯を持った。岩見は長年の功労が認められ、顕功賞を受賞した。その授賞式を終えた夫婦は、次男の運転する特急「こだま」で長女の待つ名古屋へ向かった。
 この映画、最大の見どころは、雪の山田線旧浅岸付近に於ける雪崩による8620形機脱線転覆シーンで、廃車予定の実物18633号機と有蓋車5両を使用、日本映画史に残る迫力シーンが出来あがった。
 また機関車の時代考証には、若干の無理も見られるが、次男の上京シーンのけん引機は、C57形にC5128機の銘板が貼られている。現車は盛岡と無関係で、戦時下に軍要請で華中鉄道へ移籍している有名な機関車。何故他の番号にしなかったか、謎である。(文:関田克孝)

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12月放送12月放送

「山鳩」

(1957) 初HD 未ソフト チャンネル初
  • 監督:丸山誠治
    脚色:井手俊郎
    原作:北条秀司
    出演:森繁久彌/岡田茉莉子/千秋実/東野英治郎/田中春男/佐原健二

森繫久彌扮する田舎の老駅長の、ユーモアと涙に香る人情珠玉篇。関田軽便鉄道「草軽」を舞台の鉄道フアン必見の映画。浅間の山、特殊な形の機関車と古い客車、老駅長役の森繁久彌は見事な組み合わせ。牧歌的な文芸作品。宮田浅間山麓の軽便鉄道、「くさかる」のありし日の情景と、ジェフェリー社製L形電気機関車の活躍をしのぶ、これは草軽電鉄の生きた記録画像だ!

「大いなる驀進」

(1960) 初HD チャンネル初
  • 監督:関川秀雄
    脚本:新藤兼人
    出演:中村賀津雄/佐久間良子/中原ひとみ/小宮光江/久保菜穂子/波島進/曽根晴美/大村文武/三國連太郎

乗務員・乗客の紡ぐ群像劇の中に人生の縮図を詩情豊かに描いた娯楽大作!関田国鉄全面協力による特急「さくら」東京―長崎間の車両と乗務員、乗客の人間模様を描いている。けん引機はEF58、C62、EF10、C59、C61の順で登場する。宮田ブルートレイン“さくら”号の20系客車とともに、前半はEF58形が、後半はC62形やC59、C61形のけん引する場面も見逃せない!

「遠い一本の道」

(1977) 初HD チャンネル初 未DVD化
  • 監督:左幸子
    脚本:宮本研
    出演:井川比佐志/左幸子/市毛良枝/磯村建治

女優・左幸子がメガホンをとった蔵出し作品!関田女優である左幸子初の監督、主演作品。北海道の保線区員30年を一代記として描く。制作年代から組合活動と合理化問題を絡めている。原野の保線作業風景は見もの。宮田蒸気機関車が最後を迎え、保線は機械化が進む時代、追分を舞台に、室蘭線や夕張線の四季折々のデゴイチ列車がふんだんに登場!

「ディーゼル特急」

(1960) チャンネル初
  • 演出:征矢茂
    脚本:征矢茂

ディーゼル特急の誕生と、それを支える技術的背景を描いた貴重作。関田日本最初の気動車特急開発の歴史を解説。カラーによるキハ42000形の重連、電気式の気動車、DF50形の客車列車、気動車の「はつかり」などの走行シーンは必見。宮田特急形気動車キハ80系「はつかり形」登場時に国鉄が制作した、これは「動く映像のカタログ」だ! なつかしい形式や列車も収録、気動車ファンに限らず引き寄せられてしまう。

関田克孝氏が選んだ12月のオススメ作品「山鳩」

 草軽電気鉄道の小駅を舞台にした北条秀司原作、丸山誠治監督、井出俊郎脚色による文芸作品。今となっては見られない、のどかな軽便鉄道と浅間山麓の大自然、素朴な人々の人間模様が描かれている。
 男やもめのカラマツ沢駅の駅長多木(森繁久弥)は終電車を見送り、馴染みの男(田中春男)は駅長と将棋を終えて帰った。深夜の出札口に若い女の声で「電車はまだある?」と尋ねる声、ムジナが化かしに来たかと外に出ると、若い女がベンチに横たわっていた。
 気の毒に思った駅長は、女を部屋に入れて、わけを聞く。鶴江(岡田茉莉子)と名のる女は身寄りがなく、いかがわしい温泉宿で酌婦をしていたが、ひどい扱いを受け逃げて来たところだった。鶴江は、気のいい駅長の元で、家事手伝いをしながら一緒に暮らすようになる。
 ある日、団体客の中にいた鶴江の元雇い主に見つかってしまうが、駅長は自分の貯金1/3を使って全て解決させたのである。二人の仲は次第に深まっていった。
 ある日突然、鶴江を棄てて男の元に走った母親(清川虹子)が訪ねて来たが、鶴江は一切を拒絶。母は帰り際、ホームで駅長の耳元に鶴江が妊娠しているらしいと伝え、娘の今後を駅長に託すのだった。
 この映画の見どころは、鉄道ファンの伝説的存在たる草軽電鉄の生き生きした姿が見られる点で、実在した「小瀬温泉」駅を架空の「カラマツ沢」駅としてロケしている。車両は特殊な形の19号電気機関車とホハ12号客車が登場する。どの場面も同一車号ばかりで、短期間に車両シーンだけを集中ロケで撮影したとも考えられるが、夏と冬のシーンもあるので、長期間のチャーターであろうか。(文:関田克孝)

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2020年1月放送2020年1月放送

「喜劇 各駅停車」

(1965) 初HD 未ソフト
  • 監督:井上和男
    脚色:松山善三
    原作:清水寥人
    出演:森繁久彌/三木のり平/岡田茉莉子/森光子

ガンコ機関士と万年助士の奇妙な友情をほのぼの描く人生喜劇!関田足尾線のC12形と美しい渓谷風景を背に、風格ある老機関士とユーモラスな助手、キレイなおでん屋の女将が絡む情感こもった文芸作品。今回の特集の鉄道映画の傑作である。宮田C12形機関車運転席の森繁久彌の機関士役が板についた名演で、高崎第一機関区の情景とともに、まだ鉱山が盛業中だった足尾線蒸気機関車時代をしのぶ。

「特急にっぽん」

(1961) 未ソフト
  • 監督:川島雄三
    脚色:笠原良三
    原作:獅子文六
    出演:フランキー堺/団令子/白川由美/小沢栄太郎

珍事件続発!恋と笑いを載せて驀進する特急スピード喜劇!関田東海道線の電車特急「こだま」号の1日を、そのクルー(乗務員)たちの仕事ぶりを描いている。田町電車区の朝の乗り込み風景が珍しい。車内シーンは見事なセット撮影である。宮田ビジネス特急“こだま”号の151系電車で、クロ151形やサシ151形が登場。東京駅15番線ホームの出発シーンも当時のにぎわいをしのばせ、見逃せない。

「号笛なりやまず」

(1949) 未ソフト チャンネル初
  • 演出:浅野辰雄
    脚本:大澤幹夫

戦後、鉄道を支えた人々の暮らしと労働環境を描いた歴史的にも貴重な作品。関田大きな操車場、ハンプの仕分け線で働く若い職員が、駆け足で貨車1両に一人ずつ飛び乗り、制動を掛ける。今では見られない過酷なシーンが連続する。宮田新鶴見操車場の貨車突放作業や新鶴見機関区の検修、乗務を通じて、終戦直後の国土復興の先頭に立つ現場職員をアピール。木製除煙板の戦時形デゴイチの生々しい映像に注目!

「見えない鉄道員」

(1970) チャンネル初
  • 演出:堀越慧
    脚本:吉原順平

コンピュータ=「見えない鉄道員」化する鉄道を描いた、見どころ満載の一作。関田将来の鉄道の自動化、電子化を予想した映画。中央コントロールでの安全制御、操車場の貨車自動仕分け、自動改札機など、当時既に始まった無人化をレポートしている。宮田鉄道員の業務分野にコンピューター化が進む状況をクローズアップ。新幹線の運転や検修、乗車券の発券・改札、操車場の自動化などを紹介するなかで、なつかしい場面が目を奪う。

関田克孝氏が選んだ1月のオススメ作品「喜劇 各駅停車」

 国鉄出身で自ら機関車乗務経験のある清水寥人原作の芥川賞候補作品「機関士ナポレオンの退職」を松山善三が脚色し、監督は機関車ファンでもある井上和男が担当して映画化。原作はテレビや舞台でも上演された。
 映画は、窓の外をひっきりなしに機関車が移動する機関区事務所から始まる。老機関士の寺山(森繁久彌)は助役の菊岡(山茶花究)から、もう年だから機関車乗務から降りるように説得を受けている。無事故30年で同僚からナポレオンと呼ばれる頑固者、「誰が何と言おうと絶対に辞めない」の一点張りだった。
 ある日、乗務の交番表の発表で寺山は、機関助士の丸山(三木のり平)と組むことになったが、丸山は助役から寺山を説得する大役を任されていたのである。
 二人は性格の違いから、行き付けのおでん屋で喧嘩することもあったが、ベテラン同士、次第に通じ合い、渓谷に一緒にサカナ釣りにも出かけるようになった。
 目を悪くした寺山は、止めようとする助役を振り切って乗務するが、これを最後に降りることを決断する。
 機関区に戻った寺山が、最後の汽笛を長く吹鳴させるこのシーン、本作品で最も感動的なシーンであるが、実際の規定では許されないことである。
 また全編を通じて足尾線を舞台にしているため、機関区は小さな桐生区でなければならないが、高崎第一区が使用されている。大きな組織の中の孤独を表現するためと考えられる。機関車としては終始C1247、48号機で、他形式が殆ど登場しないのも本作品の特徴である。(文:関田克孝)

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「父ちゃんのポーが聞える」©1971 東宝、「蒸気機関車の詩」©日活、「走れ!蒸気機関車」©日活、「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」©松本零士・東映アニメーション、「大いなる旅路」©東映、
「山鳩」©1957 東宝、「大いなる驀進」©東映、「喜劇 各駅停車」©1965 東宝、「特急にっぽん」©1961 東宝