【映画の中の ロックンローラー・内田裕也】「十階のモスキート」「コミック雑誌なんかいらない!」 ほか

内田裕也はロックンローラーだ。
「ヒット曲がひとつもない」と言われることもあるが、そんなことは関係がない。
日本のロック界への数々の貢献や、そして数多のスキャンダルなんかも、恐らく関係がない。
燃えている。ただ、燃えている!
どうしようもなく、逃れようもなく、滅茶苦茶に燃えていて、それ故に狂おしいほどロックンロールなのだ。
その炎は、音楽にとどまらない。
彼は俳優として、脚本家として、企画者として、数々の映画に携わってきた。
そしてその映画たちは、観る人間の価値観を揺さぶりにかかる。
これは演技なのか?フィクションなのか?物語なのか?映画なのか?
狂気と焦燥に溢れ、空回りし、虚無を抱え、静かに、冷酷なまでに、燃えている。 
映画の中のその存在は、どうしようもなくロックンロールなのだ。 
映画の中で我々は、ロックンローラーの姿を見つけるのだ。
そう、ロックンローラー・内田裕也は、映画の中でも生き続けている。

10月21日(月)よる11時より オールナイト放送

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コミック雑誌なんかいらない!
放送日:10月21日
1986年・映画・カラー    監督:滝田洋二郎   脚本:内田裕也/高木功  
出演:内田裕也/渡辺えり子/麻生祐未/原田芳雄/ビートたけし/郷ひろみ/片岡鶴太郎  

ピンク映画出身の滝田洋二郎監督が内田裕也と組んで撮った初めての一般映画。スキャンダルの匂いを嗅ぎ付け、「恐縮です」「一言お願いします」と渦中の人物に無表情にマイクを突きつけるダーティーな芸能レポーターに内田裕也が扮し、事件やスキャンダルを好む現代大衆を皮肉った異色の怪作。"ロス疑惑"の三浦和義ら、現実の事件の関係者を登場させて再現したりと、キワモノすれすれの刺激に満ちた映像が展開する。ビートたけしは、世間を騒がせた刺殺事件の犯人役で登場。短いシーンながら最も強烈な印象を残し、役者としての異能ぶりを見せつけている。

「コミック雑誌なんかいらない!」写真提供:日活
十階のモスキート
放送日:10月21日
1982年・映画・カラー    監督:崔洋一   脚本:内田裕也/崔洋一  
出演:内田裕也/吉行和子/中村れい子/風祭ゆき/宮下順子/アン・ルイス/小泉今日子/ビートたけし  

万年係長の冴えない警察官(内田)は妻に離婚され、娘は妻と引き取られている。慰謝料や養育費も支払えず、娘がお金をせびりに来れば断れない彼は、結局、サラ金地獄に陥って抜け出せなくなる。ついに郵便局強盗を企てるのだが・・・。崔洋一監督の劇場映画デビュー作であり、内田裕也が企画、脚本、主演をこなした異色の実録犯罪もの。

「十階のモスキート」(C)1983「十階のモスキート」製作委員会
魚からダイオキシン!!
放送日:10月21日
1992年・映画・カラー    原作:荒井晴彦/高田純/高橋伴明/小水一男   監督:宇崎竜童   脚本:内田裕也  
出演:内田裕也/本木雅弘/溝渕美保/佐藤慶/高沢順子/鹿内孝/尾藤イサオ/佐藤蛾次郎/ビートたけし  

内田裕也が自ら企画した脚本を基に、盟友の宇崎竜童が監督を務めた異色作。かつて主演した「餌食」を下敷きに、前年の内田の選挙戦のエピソードも盛り込むユニークな作品。東京都知事選に出馬するも落選し、渡米したロックンローラーのYUYA(内田)は、旅先で感銘を受けたクルド人ミュージシャンを日本に紹介するべく突然帰国するが、麻薬取引にまで手を伸ばす腐敗した音楽業界に絶望し、パンク青年のKENJI(本木)らの協力を得て、反旗を翻す。

「魚からダイオキシン!!」(C)Softgarage・フロムファースト
共犯者
放送日:10月21日
1999年・映画・カラー    監督:きうちかずひろ   脚本:きうちかずひろ  
出演:竹中直人/小泉今日子/内田裕也/大沢樹生/酒井伸泰/宮崎光倫/成瀬正孝/岩尾正隆/山西道広/北村一輝  

漫画家きうちかずひろが監督デビューしたVシネマ『カルロス』の続編。ブラジル人極道役で続投の竹中直人に加え、華麗な銃さばきの小泉今日子や狂気の殺し屋・内田裕也らの力演も光る快作。8年前に日本のヤクザ組織を壊滅寸前に追い詰めたカルロス(竹中)は、刑務所からブラジルへの移送を装い脱獄し、立ち寄った店で出逢った夫のDVに苦しむ聡美(小泉)を救い行動をともにするが、組織が雇った凄腕のギリヤック(内田)の執拗な追跡に遭う。

「共犯者」(C)東映・東映ビデオ・東北新社