3ヶ月連続企画 最高画質で甦る監督・山中貞雄の世界

サイレント時代からトーキー初期にかけ彗星の如く現れ、天才の名をほしいままにした映画監督・山中貞雄。

1938年、戦地で病に倒れた山中が、その28年という短い生涯の中で産み落とした作品は共同監督を含め実に26本に及ぶが、その多くは消失、もしくは焼失。今日まとまった形で遺っているのは僅か3作品に過ぎない。しかし、燦然と輝くその3作は公開から80年経ったいまでも衰えることなく人々の心を捉え続け、山中貞雄の名は映画史に深く刻まれている。

日本映画専門チャンネルでは、3ヶ月にわたり現存する3本の長編を、4Kデジタルリマスターを施した最高画質でテレビ初放送。
現代の技術で美しく甦った弩級の名作たちを、どうぞお楽しみください。

9月14日(火)よる9時ほか

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河内山宗俊<4Kデジタル復元版> ※2K放送
放送日:9月14日、9月20日
1936年・モノクロ    原作:山中貞雄   監督:山中貞雄   脚本:(脚色)三村伸太郎   
出演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、原節子、市川扇升、山岸しづ江、助高屋助蔵、 板東調右衛門   

天才映画監督・山中貞雄の現存する3作品の中の一作となる名作。居酒屋に居候し無為な日々を送るヤクザ者の河内山宗俊と用心棒の金子市之丞が、借金のために身売りをすることになった甘酒屋の娘を救うために一世一代の大博打に出る。ヒモ同然の暮らしをしている河内山宗俊(河原崎長十郎)と森田屋一家の用心棒の金子市之丞(中村翫右衛門)は気ままに暮らす遊び人。ふたりのマドンナ的存在なのが、若いながら一生懸命働いて弟を養っているお浪(原節子)である。ところがお浪の弟が、幼馴染の花魁を足抜けさせ心中に失敗したことから、お浪が森田屋に狙われることとなり、女郎に売られようとしていた。宗俊と市之丞はお浪を救うため、ある策を練り命をかけて戦うのだった・・・。

「河内山宗俊<4Kデジタル復元版> ※2K放送」(C)日活
丹下左膳餘話 百萬両の壺<4Kデジタル復元・最長版> ※2Kダウンコンバートにて放送
放送日:9月14日、9月18日、10月14日、10月30日
1935年・モノクロ    原作: 林不忘    監督:山中貞雄   脚本: 三村伸太郎   
出演:大河内傳次郎、喜代三、澤村國太郎、花井蘭子、山本礼三郎、鬼頭善一郎   

28歳で夭逝した天才監督・山中貞雄の現存する1本にして日本映画屈指の名作。百万両の隠し場所が塗り込められた「こけ猿の壺」をめぐる丹下左膳と柳生一門との争奪戦に、左膳が居候をしている矢場の女主人櫛巻きお藤と孤児ちょび安とのエピソードを絡めたホームコメディ。伊賀の柳生家では、有事に備え百万両を密かに持っていた。その隠し場所を記した地図をコケ猿の壺に入れていた。柳生家の当主は、そうとは知らず、たいそう貧相なコケ猿の壺を弟の婿入り道具にする。これにへそを曲げた弟は、これまたそうとは知らずクズ屋に払い下げてしまい・・・のんきな左膳とお藤がひょんなことから育てることになった、チョビ安が金魚入れにしていつも持ち歩いている壺が実は、百萬両の謎を秘めたそれであった。

「丹下左膳餘話 百萬両の壺<4Kデジタル復元・最長版> ※2Kダウンコンバートにて放送」(C)日活