天候も絡めた男同士の恋愛模様を描く、鯛野ニッケの人気BL漫画を実写化。注目を増す樋口幸平と７人組グループの増子敦貴が主演し、気鋭女性監督陣の繊細な描写も好評を得た。爽やかな気象予報士としてTVで人気だが心根は暴君の瑞貴（樋口幸平）は、売れないエロ漫画家の葉（増子敦貴）と密かに同棲し、衣食住の保証の代わりに絶対服従を条件に、家事や奇妙な決まり事まで一切を押し付けていたが、同僚や友人らの存在が二人の心をざわつかせる。

『桃太郎』をモチーフに、戦隊シリーズのイメージを打ち破った話題のドラマの劇場版。斬新な設定の意欲作の劇場版らしく、島崎和歌子や姜暢雄ら東映特撮ものに縁の深い豪華キャストが参戦し、映画の醍醐味を探究した力作。敏腕女性プロデューサーからヒーロー映画の主役にスカウトされたタロウ（樋口幸平）、真一（別府由来）ら５人は、リアルな役作りで気合満々だったが、ひらめき重視の名監督の指揮下で脚本はコロコロ変わり、撮影現場は混沌と化す。

駆け出しの小説家である「私」（草川拓弥）が、妻である「彼女」（夏子）と出会ったのは今から１０年前、大学最後の夏だった。私は、初対面で意気投合した彼女を、私の唯一の親友である「彼」（樋口幸平）にも引き合わせた。やがて３人は心のうち解け合った仲間となる。その一方で金銭的な問題から彼と同棲をしていた私は、次第に彼の心の奥にある本当の彼を知ることとなり、３人の心情は徐々に変化していく。「こころ」の内を知ってしまった私たちの現在とは……。