蔵出し名画座

専門チャンネルの名にかけて。数々の名作を生み出してきた名匠たちのフィルモグラフィーの中で、観る機会が限られてきた秀作を毎月1本ずつ発掘し放送。

7月より新たに評論家・川本三郎さんをお招きし、映画本編前の解説をお届けいたします。

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どろ犬
放送日:7月13日、7月15日、7月18日、7月27日、7月28日、8月2日、8月7日、8月25日
1964年・モノクロ    原作: 結城昌治    監督:佐伯孚治    脚本:(脚色)池田一朗   
出演:大木実、原知佐子、高城裕二、西村晃、高橋昌也、井川比佐志、田中邦衛  

悪を憎みつつ、その深みにはまっていくベテラン刑事の転落を描くノワール劇。才気を見せるも寡作に終わった新進監督・佐伯孚治の元、罪を重ねる刑事の心情を力演した大木実ら適材適所の配役も見事なサスペンス。鬼刑事と評される菅井(大木実)は、恐喝罪で逮捕した男の情婦・千代(原知佐子)との愛欲に溺れ、その弱みに付け込む赤座組代貸・山口(西村晃)の悪事を黙認していたが、同僚の徳持(井川比佐志)らが疑いの目を向ける中、良心の呵責にさいなまれていく。

「どろ犬」(C)東映
女優
放送日:7月2日、7月5日
1947年・モノクロ    監督:衣笠貞之助   脚本:久板栄二郎/衣笠貞之助  
出演:山田五十鈴/土方与志/河野秋武/伊豆肇/志村喬/沼崎勲  

溝口健二の「女優須磨子の恋」などでも知られる、新劇草創期の実在の女優・松井須磨子と文芸協会の主宰者・島村抱月との恋愛事件を題材とした作品。愛し合いながらも社会に強く批判され、はかなく死を迎える須磨子を山田五十鈴が熱演した。「地獄門」の衣笠貞之助監督の戦後第3作目。明治後半の東京。島村(土方与志)らが主宰する文芸協会の熱心な研究生だった正子(山田五十鈴)は、松井須磨子の名で主演した『人形の家』で脚光を浴びるが、島村に尊敬の念以上の恋心を募らせ、演劇界を揺るがす事態に発展する。戦後間もない東宝争議の只中だった製作当時の空気と、作品の舞台となる新劇草創期の熱気がリンクし、新時代を予感させるパワフルな作品。

「女優」(C)1947 東宝
父子草
放送日:8月10日、8月14日、8月25日、8月26日
1967年・モノクロ    監督:丸山誠治   脚本:木下惠介  
出演:渥美清、淡路恵子、石立鉄男、星由里子、大辻伺郎、浜村純  

木下恵介が渥美清のために脚本を書き下ろした同名TVドラマの映画化。全国の工事現場を転々と渡り歩く初老の男(渥美清)と、おでんの屋台でふと知り合った貧しい予備校生(石立鉄男)との心のふれあいを描いた感動作。渥美清が五十年配の酒飲みで喧嘩っ早い男に扮し、笑わせ泣かせる絶妙の演技を見せる。あの「寅さん」の原点といわれる作品。二人を見守る慈愛にあふれたおでん屋台の女将役に淡路恵子。

「父子草」(C)1967 東宝
どろ犬
放送日:7月13日、7月15日、7月18日、7月27日、7月28日、8月2日、8月7日、8月25日
1964年・モノクロ    原作: 結城昌治    監督:佐伯孚治    脚本:(脚色)池田一朗   
出演:大木実、原知佐子、高城裕二、西村晃、高橋昌也、井川比佐志、田中邦衛  

悪を憎みつつ、その深みにはまっていくベテラン刑事の転落を描くノワール劇。才気を見せるも寡作に終わった新進監督・佐伯孚治の元、罪を重ねる刑事の心情を力演した大木実ら適材適所の配役も見事なサスペンス。鬼刑事と評される菅井(大木実)は、恐喝罪で逮捕した男の情婦・千代(原知佐子)との愛欲に溺れ、その弱みに付け込む赤座組代貸・山口(西村晃)の悪事を黙認していたが、同僚の徳持(井川比佐志)らが疑いの目を向ける中、良心の呵責にさいなまれていく。

「どろ犬」(C)東映