金融業界の分かりやすいテキストとしても有効な、人気シリーズの劇場版第14作。昔なじみに裏切られて借金まみれになってしまった、時代に取り残されつつある昔気質のやくざを、名バイプレイヤーの志賀勝が渋く好演。地上げの仕事で付き合いのあったかつての弟分の巧妙な罠にはまり、ある男を殺しに行く羽目になった老やくざ。その背景に潜む陰謀を見抜いた銀次郎（竹内）が追う。

お金にまつわる時事ネタの理解も助けてくれる、人気シリーズ劇場版第15作。今回は世間をにぎわした商工ローンに潜む罠で、知らないうちに多額の借金を背負うことになった女性に、貸した金は手段を選ばず取り戻す萬田銀次郎が手を差し伸べる過程で、根保証制度の盲点などが、平易に解説されている。ベンチャー企業の社長の婚約者に多額の借金を背負わせた商工ローンを相手に、銀次郎（竹内）たちは巧妙な作戦に出る。

弱者に付け入る社会の闇に銀次郎がメスを入れる、シリーズ劇場版第16弾。霊感商法や自己啓発セミナーなど、誰しも陥る危険のあるリアルな問題に、銀次郎率いるおなじみのチームがバラエティに富んだ手法で深く切り込んでいく。客足の遠のいた旅館の主人が、参加したセミナーで知り合った住職に勧められるままに高価な品を次々と買わされ、自殺まで図ったことを知った銀次郎（竹内）は、ふてぶてしい住職相手に頭脳戦を仕掛ける

過去に、銀次郎に助けられたことがある元プロ野球選手の山村（苅谷）。今は少年野球のコーチをし、チームのエース秀一郎を有名選手に育て上げることを生き甲斐としていた。しかし、大会目前になって、秀一郎は父親の借金が原因で引越さなければならなくなる。どうしても秀一郎を自分の手で大成させたい山村は、父親の福知山（山田）に会いに行き、300万の借金の工面を約束、娘の定期を解約してまでも金を用意するのだが・・。人の気持ちを踏みにじり、安穏と逃げようとする輩に対して銀次郎がとった秘策とは・・・。銀次郎が今回も華麗なキリトリを披露する。