1973年、16歳でデビューしてから昭和・平成・令和と、時代を越えて常に第一線で活躍を続けてきた、日本を代表する女優・大竹しのぶ。
大竹しのぶが「青春の門」(1975年・東宝)で衝撃的な映画デビューを果たしてから50年の節目の今年、
記念碑的作品「青春の門」「青春の門 自立篇」ほか、映画女優・大竹しのぶの昭和時代の初期代表作を特集放送。
6月5日(木)スタート 毎週木曜よる6時
※「あゝ野麦峠 新緑篇<4Kデジタルリマスター版>」は6月20日(金)よる6時
出演:吉永小百合/関根恵子/田中健/大竹しのぶ/仲代達矢/小林旭
北九州・筑豊炭鉱に生まれた少年・信介の思春期までを軸に、大正・昭和初期の市井の人々の哀歓を豪華キャストで描く。炭坑内の事故で亡くなった坑夫の伊吹重蔵(仲代達矢)の後妻、タエ(吉永小百合)は女手一つで重蔵の息子・信介を育てていたが、かつての重蔵の仇敵、竜五郎(小林旭)が二人の面倒を見ることになる。やがて時は流れ、信介(田中健)は同じく炭坑夫の子であり、幼なじみの織江(大竹しのぶ)と再会する。彼女は北九州に出て売春婦のような生活を送っていたのだった・・・。
出演:田中健/大竹しのぶ/いしだあゆみ/高橋悦史/宇津宮雅代/高瀬春奈/梅宮辰夫
前作「青春の門」に続く、五木寛之の同名大河小説の映画化の第二弾。北九州の筑豊炭鉱で生まれ、大学入学のため上京した伊吹信介(田中健)。演劇部の友人や新宿の娼婦、幼なじみの織江(大竹しのぶ)らとの友情や恋を通して、ひたむきに生きる一人の青年の青春像が描かれる。
出演:大竹しのぶ、原田美枝子、友里千賀子、古手川祐子、地井武男、三国連太郎、森次晃嗣、西村晃 ほか
製糸工場の実態を取材を通し描く、山本茂美の同名ノンフィクションの映画化。真実に鋭く切り込む社会派の名匠・山本薩夫監督の下、大竹しのぶら若手実力派女優が集結し、興行・批評の両面で成功を収めた。明治後期、幼い弟妹を抱えるみね(大竹しのぶ)は、貧しい家計を支えるべく、飛騨地方の寒村から長野県・岡谷市の製糸工場で働くことになるが、身寄りのないゆき(原田美枝子)ら工女たちと劣悪な環境下で長時間労働を強いられ、次第に心身をすり減らしていく。
出演:三原順子(現・三原じゅん子)、中井貴惠、岡田奈々、石田えり、江藤潤、なべおさみ、風間杜夫、神山繁 ほか
工女を取り巻く悲劇的な側面に主眼を置いた「あゝ野麦峠」に対し、過酷な状況に疲弊しつつ、声を上げ闘う女性たちの姿も描く注目作。大正末期、信州の製糸工場で働くタケ(三原じゅん子)は、幼馴染の青年が出世のため、他工場から優秀な朝子(中井貴惠)を結婚を前提に引き抜き、失望する。不況の波に飲まれて利益を強いる工場で、成績不振の女工が自殺し、同僚らは待遇改善を求め立ち上がる。
出演:真田広之/大竹しのぶ/鹿賀丈史/高品格/加賀まりこ/名古屋章/天本英世/加藤健一
阿佐田哲也(色川武大)の同名小説を完全映画化した、イラストレーター和田誠の監督デビュー作。原作にほれ込んだ和田誠がギャンブラーたちの青春を優れた映像感覚で描き出した。敗戦直後の上野。なけなしの金でバクチを打つ"坊や哲"(真田)はドサ健(鹿賀)のバクチにのり大金を手に入れたが、その大半をコーチ料としてドサ健にとられてしまう。そんなドサ健に坊や哲は強烈な対抗心と奇妙な友情を抱いていく。