長年にわたって数々のドラマや映画でコミカルな演技から鬼気迫る役柄まで、さまざまな人間を演じ、日本を代表する名優として愛された西田敏行さんが2024年10月17日に旅立ってから1年。
10月は、味わい深い西田敏行さんの出演映画を特集放送。まさに「昭和」を代表する俳優であり、また平成から令和へと長きにわたって日本中を笑わせ人情で泣かせてきた稀代の名優を偲びます。
10月2日(木)よる7時30分ほか
出演:西田敏行/常盤貴子/山本太郎/岸部一徳/桐谷健太/長塚圭史/益岡徹/藤山直美/ラサール石井/田中哲司/寺島しのぶ
ソウル音楽の帝王ジェームス・ブラウンを軸に、笑いと涙の波紋が広がるコメディ。様々な人情や愛がもつれる現実離れした偶然をダイナミックに畳みかけ、カタルシスが湧き起こる大団円に着地させる快作。収監を控えた組長の大介(西田敏行)は、長く疎遠の娘(常盤貴子)や大ファンのJBの名古屋公演が心残りながらも、組解散を宣言。兄貴分を想う金山(岸部一徳)は子分の太郎(山本太郎)らにJB誘拐を指示するが、ものまね芸人を誤って拉致し、思わぬ騒動に発展する。
出演:深津絵里/西田敏行/阿部寛/中井貴一/小林隆/KAN/竹内結子/山本耕史
敏腕弁護士だった亡父と裏腹に、失敗ばかりの新米弁護士エミ(深津絵里)。そんな彼女は、あるとき妻殺しの容疑を掛けられた男性・矢部(KAN)の案件を任される。矢部は犯行時刻にはアリバイがあるというのだが、なんとそれは旅館で金縛りに遭っていたというものだった。半ばあきれながらその旅館に宿泊したエミは、本当に金縛りに遭い、落ち武者の幽霊・六兵衛(西田敏行)と遭遇する。彼を証人にできれば矢部の無実を証明できると確信するエミだったが……。
出演:西田敏行/志田未来/勝地涼/筒井道隆/柳葉敏郎/佐藤浩市
ジャーナリスト・石井光太のルポルタージュ「遺体 震災、津波の果てに」を、「誰も守ってくれない」の君塚良一監督が自ら脚色した痛切な人間ドラマ。東日本大震災で未曾有の被害を受けた釜石市で遺体安置所として使われた中学校の体育館を舞台に、次々と運び込まれる遺体の数に打ちのめされながらも、犠牲者の尊厳を守りながら少しでも早く遺族と再会させるべく身元確認作業に当たった人々の懸命な姿を見つめていく。