昭和・満100年<10月>映画女優・田中絹代の世界

10月は、サイレント時代の映画黎明期から活躍し日本映画史を語る上で欠かせない大女優にして、女性監督のパイオニアとしても知られる、
まさに異能の大スター、田中絹代の代表作を特集放送。

今回は、田中絹代を語る上で欠かせない巨匠・溝口健二監督との名作「西鶴一代女」と、互いの才能を深く尊重し合う関係だったと言われる成瀬巳喜男監督の
「銀座化粧」という必見の代表作2本を放送。
両作の感動的な名演に心震わせてほしい。

10月8日(木)・10月15日(木)よる7時30分

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銀座化粧<4Kデジタルリマスター版>
放送日:10月8日、10月13日、10月23日
1951年・モノクロ    原作:井上友一郎   監督:成瀬巳喜男   脚本:岸松雄  
出演:田中絹代/香川京子/花井蘭子/堀雄二/小杉義男/東野英治郎/清川玉枝/柳永二郎/三島雅夫  

銀座風俗の描写を得意とした井上友一郎の原作を成瀬監督が手掛けた女性映画。ひとり息子を抱えて銀座のバーに勤める雪子(田中絹代)は、朋輩の静江(花井蘭子)の紹介で石川(堀雄二)に出会う。彼の素朴な人柄に惹かれていく雪子だが…。銀座の風俗や人間関係の描写に成瀬監督の手腕が冴えた佳作。しがないホステス役の田中絹代が好演。

銀座化粧<4Kデジタルリマスター版>(C)国際放映
西鶴一代女
放送日:10月15日、10月22日、10月30日
1952年・モノクロ    原作:井原西鶴作「好色一代女」より   監督:溝口健二   脚本:依田義賢  
出演:田中絹代/山根寿子/三船敏郎/宇野重吉/菅井一郎/松浦築枝  

井原西鶴の「好色一代女」をもとに、封建制度下で御殿女中から私娼にまで流転する女・お春の過酷な人生を綴る。徹底したリアリズムの演技、クレーンを駆使した1ショット長回しなどがもたらす映像の厳しさ、美しさは映画史の中でも他に類例を見ない。お春が巡礼帰りの百姓たちにさらしものになるシーンは白眉。田中絹代が一世一代といえる名演技を見せる。本作でヴェネチア国際映画祭で監督賞を受賞し、溝口の名は世界に知られるようになった。

西鶴一代女(C)1952 TOHO CO., LTD.