2ヶ月連続企画 テレビドラマで観る高倉健

映画俳優・高倉健。
寡黙で一本気な日本男児、自らを厳しく律するストイックな姿勢、映画俳優として、生涯200本以上の映画に出演したが、それに比べるとテレビドラマの出演は数えるほどでした。

今回お届けするのは、数少ない高倉健出演のテレビ作品から、高倉健主演のテレビドラマ2作。
そして、80年代に放送された、高倉健出演の貴重なテレビドキュメンタリーも合わせて放送します。

映画では観られない「健さん」の世界、是非ご堪能ください。

3月8日(金)よる9時スタート!

スカパー!キャンペーンバナー スカパー!キャンペーンバナー
刑事 蛇に横切られる
放送日:3月8日、3月22日、3月29日、4月13日
1995年・カラー    監督:(演出)重光亨彦   脚本:(作)早坂暁  
出演:高倉健/田中好子/鈴木京香/紺野美沙子/石原良純/谷啓/寺田農/小林稔侍/井川比佐志  

95年にNHKで放送された本格刑事ドラマ。高倉健が男やもめの刑事に扮し、部下を殺した犯人を執拗に捜査する。主題歌『約束』にも挑戦し、歌声を披露している。犯人の逆恨みから妻を殺された過去をもつ刑事・秋庭(高倉)は、娘の宮子(鈴木)と2人で暮らしている。かつての部下が殺された事件を担当する秋庭は、これが別件の大手銀行副頭取殺人事件と関わりがあると確信。豊刑事(小林)の力を借り、犯人を絞り込んでいく。

刑事 蛇に横切られる(C)NHK
これから~海辺の旅人たち~
放送日:3月8日
1993年・カラー    監督:(演出)富永卓二   脚本:寺内小春  
出演:高倉健/田中裕子/神山繁/吉行和子/樹木希林/小林稔侍/上條恒彦/加藤治子/芦田伸介  

日本民間放送連盟賞テレビドラマ部門最優秀賞受賞。海辺の老人ホームを舞台に、高倉健を始めとする登場人物たちの静かなドラマを通じて、老後の行き方について深く考えさせるドラマ。仕事一筋に生きてきた津田(高倉健)は、定年を機に老人ホームに入居した。妻とは離婚していた。ホームには、ここを「終の棲家」とする様々な居住者がいた。「人生は闘いだ」と豪語する車椅子の島岡(芦田伸介)や、週末に泊まりに来る娘だけが生きがいの静江(加藤治子)。釣りしか道楽のない不器用な津田はなかなか周囲に溶け込めず、賄いのきん子(樹木希林)は心配する。ある日、津田が静江に抱きつかれる。認知症で亡くなった恋人と間違えられたのだった。

これから~海辺の旅人たち~(C)フジテレビジョン
むかし男ありけり
放送日:3月22日、4月5日
1984年・カラー    監督:木村栄文   脚本:構成:鳥山拡  
出演:高倉健  

“最後の無頼派作家”と呼ばれた、直木賞作家・詩人 檀一雄の晩年の足どりを俳優・高倉健が辿る、伝説のドキュメンタリストと言われた木村栄文監督によるドキュメンタリー番組。ポルトガル・サンタクルスから終の住処となった福岡・能古島へ。「短い一年の間にこれほど集約的で、これほど生一本な友愛をまともにあびた時期はほかにない」と檀が書き記すほど穏やかで満ち足りた日々を過ごしたサンタクルス。その雄大な景色に、高倉の朗読が重なる。島を訪れた高倉に檀の面影を重ね、歓待する土地の人々。それとは対照的な日本での母、妻、娘、愛人たちとの愛憎の日々。そして、檀が筆を執ることが出来なくなったため口述筆記された「火宅の人」完成までの秘話が明かされる。文化庁芸術祭優秀賞受賞作品。

むかし男ありけり(C)RKB毎日放送