脚本家・演出家・監督としてボーダレスに活躍する、加藤拓也。
チャンネルでは、2ヶ月連続で加藤拓也の作品を特集!
若き才能の魅力をたっぷりとお届けします!
1993年生まれ。大阪府出身。脚本家、演出家、映画監督。
17歳の時からラジオ、テレビ番組の構成作家を始める。18歳の時にイタリアへ渡り、映像演出を学ぶ。帰国後、「劇団た組」を立ち上げ、全作品の脚本・演出を担当。
外部公演での演出ほか、映画監督、ドラマの脚本家としても活動している。2022年に初監督作品『わたし達はおとな』を発表。2021年『きれいのくに』(NHK)が第10回市川森一脚本賞を受賞。2022年『もはやしずか』『ザ・ウェルキン』で第30回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。『ドードーが落下する』で第67回岸田國士戯曲賞受賞。監督第2作の映画『ほつれる』が日仏合作にて製作され、CNCのシネマ・ドゥ・モンド助成も受けている。フォスター所属。
第67回岸田國士戯曲賞受賞。心のバランスを崩した友人に寄りそう若者たちの三年間を巡る「青春失踪劇」
イベント制作会社に勤める信也(藤原季節)と芸人の庄田(秋元龍太朗)は芸人仲間の夏目(平原テツ)からの電話に胸騒ぎを覚える。三年前、夏目は信也や友人達に飛び降りると電話をかけ、その後に失踪していた。夏目は「とある事情」が原因で警察病院に入院していて、彼らは再び集まるようになるが、「とある事情」は夏目と友人達の関係を変えてしまっていた。巧みな人物描写が高く評価され、「演劇界の芥川賞」と評される岸田國士戯曲賞を受賞した。
第30回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。不妊に悩む夫婦のすれ違いが、現在と過去を行き来しつつ露わとなる対話劇
康二(橋本淳)と麻衣(黒木華)は長い期間の不妊に悩んでいる。やがて治療を経て子供を授かるが、出生前診断によって、生まれてくる子供が障がいを持っている可能性を示される。康二は過去のとある経験から出産に反対するが、その事を知らない麻衣は彼の反対を押し切り出産を決意し...。橋本淳、黒木華、安達祐実、平原テツと実力派が揃った意欲作。
アイスだって、生きづらい。コロナ禍に制作されたユニークな映像作品
人気のチョコやバニラ、抹茶、ストロベリー、変わり者で不人気のチョコミント。本当はかき氷になりたいブルーハワイ。アイスとして生きる彼らは、人間によって順位をつけられ、消費され、日々削られていく。私たちは何に傷ついているのか。悩み、もがくアイスたちの青春ストーリー。
置き去りにした5歳児が43歳の姿になってやってきた...。
23歳の円佳(松本穂香)はシッターのバイトをしている。円佳は最近、生意気な5歳児・れん(平原テツ)の家からよく指名を貰っていた。ある日、業務中に起きた災害によって円佳はれんと避難することになるが、避難所は満員で入れない。そんな中でも横暴なれんに嫌気が差した円佳は彼を置き去りにしてしまう。翌朝、円佳を訪ねてきたれんは、43歳の「ぽに」になっていて...。「仕事とお金の責任の範囲」をテーマに"はみ出したリアル"を描く不思議な作品。
「もつれた」夫婦関係の行く末とは―安達祐実10年ぶりの主演舞台。
綿子と悟の夫婦関係は破綻していたが、綿子と不倫相手のある出来事によって、夫婦は再構築を始める。夫婦二人の間に生じる居心地の悪さ、気まずい空気感を加藤拓也が巧みに描き出す。
その独特の世界はなぜ人を惹きつけるのか―異才 加藤拓也の正体とは!
つい短絡的に「加藤拓也とは何者か」と、問いたくなってしまうが、ボーダレスに活躍する彼をひとつの枠に当てはめることなど不可能だ。劇作家、映画監督、演出家、脚本家と、あらゆるメディアで話題をかっさらいながら、いくつもの顔を持つがゆえに、我々の「カテゴライズ」「肩書き付け」を軽やかにすり抜ける異才。
そんな男の「暫定的な正体」に "本人以外"の証言から迫っていくオリジナル番組。彼を知る人々によって語られる、加藤拓也のここだけのはなし。
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「た組『ドードーが落下する』」photo: 岡本尚文、「もはやしずか」©2022 AMUSE INC./撮影:森好弘、
「ハッピーアイスクリーム」©日本映画放送/フォスター、「た組『ぽに』」photo:東花行、「た組『綿子はもつれる』」photo: 岡本尚文