生誕100年 鶴田浩二

昭和を代表する映画スタア・鶴田浩二。
1963年の『人生劇場 飛車角』で、東映任俠路線を切り拓き、高倉健と並んで「任俠」のイメージを決定づけたその男。
激情を胸に秘めながらも人情味溢れるその佇まい、義理を果たし修羅の場から去っていくその後ろ姿に、人々は男の色気と美学をみつけ、熱狂してきた。
日本映画専門チャンネルでは、生誕100年の節目の年に鶴田浩二の主演作を2ヶ月連続で特集放送。
美しく甦り、美しく輝き、美しく散っていく鶴田浩二が演じてきた男たちの雄姿を、是非お見逃しなく。

12月6日(金)よる9時スタート

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人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊
放送日:12月6日、12月20日、12月31日
1968年・モノクロ    原作:毎日新聞社編 「人間魚雷 回天特別攻撃隊員の手記」   監督:小沢茂弘   脚本:棚田吾郎  
出演:鶴田浩二/松方弘樹/梅宮辰夫/伊丹十三/川谷拓三/里見浩太朗/千葉真一/藤純子  

太平洋戦争で海軍が開発した人間魚雷であり最初の特攻兵器と言われる人間魚雷“回天”の創案、試作、訓練から誕生にまつわるエピソードと、昭和19年11月壮烈な特攻作戦に参加した回天特別攻撃隊・菊水隊の若者132人の青春を群像劇として描いた戦争巨編。太平洋戦争末期、ミッドウェイ海戦にも敗北して戦況が悪化の一途をたどる中、上層部の反対に遭いつつも大里大尉(鶴田)と三島少尉(松方)が構想してきた人間魚雷の開発許可が遂に下り、完成した新兵器は“回天”と命名される。

人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊(C)東映
人生劇場 新 飛車角
放送日:12月6日、12月15日、12月19日、12月25日、12月31日、1月16日、1月31日
1964年・カラー    原作:尾崎士郎   監督:沢島忠   脚本:笠原和夫  
出演:鶴田浩二/佐久間良子/長門裕之/大木実/室田日出男/八名信夫/志村喬/西村晃  

任侠の本質に迫る尾崎士郎の原作から派生した「人生劇場 飛車角」シリーズ第3弾。本作を皮切りに数々のやくざ映画の傑作を生む笠原和夫の反戦への思いにも応え、鶴田浩二が当たり役の昔気質の極道を好演。浅草の白根組代貸しの角太郎(鶴田浩二)は、まゆみ(佐久間良子)と幸福な新婚生活を送るも、召集令状が届く。敗戦を迎え帰還した角太郎は、廃墟と化す東京や非人情に絶望しつつ、戦時中に海外前線慰問演劇団に入ったというまゆみ捜しに奔走する。

人生劇場 新 飛車角(C)東映
博徒対テキ屋
放送日:1月17日、1月24日
1964年・カラー    監督:小沢茂弘   脚本:村尾昭/小沢茂弘  
出演:鶴田浩二、松方弘樹、大木実、島倉千代子、藤純子、近衛十四郎、丹波哲郎、片岡千恵蔵  

昭和4年、デパート進出を図る資本家とテキ屋が対立する中、浅草のテキ屋・菊家4代目・政吉(片岡千恵蔵)の息子・竜太郎(鶴田浩二)は、自身の出生の秘密に動揺し諍いを起こして留置所に入るが、出所の際に弟・勝男(松方弘樹)の家出を知り、一家のため奔走する。

博徒対テキ屋(C)東映
あゝ同期の桜
放送日:1月17日、1月24日
1967年・モノクロ    原作:海軍飛行予備学生14期会編「あゝ同期の桜」より   監督:中島貞夫    脚本:須崎勝弥/中島貞夫  
出演:鶴田浩二、松方弘樹、夏八木勲、千葉真一、佐久間良子、藤純子、天知茂、高倉健  

ベストセラーとなった海軍飛行予備学生の手記「あゝ同期の桜 かえらざる青春の手記」を基に、豪華キャストで映画化。刹那的な生の在りようを情感豊かに描いてきた中島貞夫監督が、特攻隊として散った若者たち個々の生命の輝きをリアルに映す、痛切な反戦映画。昭和18年、学業半ばで海軍二等兵として舞鶴海兵団に入団した白鳥(松方弘樹)は、同期の半沢(千葉真一)らと厳しい訓練を重ねる中で、かけがえのない友情を育んでいくが、日本軍の敗色が濃厚になった昭和20年4月、決死の特攻作戦に身を投じる。鶴田浩二は特攻作戦の指揮官、陣之内大尉に扮する。

あゝ同期の桜(C)東映