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2019.05.27 | 【訃報】映画監督の降旗康男さんが亡くなられました(享年84) |
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「駅 STATION」「鉄道員(ぽっぽや)」「あなたへ」など、高倉健さんとの名コンビで知られ、
数々の名作を世に送り出してきた映画監督の降旗康男監督が5月20日に亡くなられました。84歳でした。
1934年 長野県松本市生まれ。
1957年 東京大学卒業と同時に東映東京撮影所に入社。
1966年「非行少女ヨーコ」で監督デビュー。
菅原文太主演「現代やくざ 与太者の掟」(1969)、高倉健主演「新網走番外地」シリーズ(1969~)など、
既成の任侠映画の枠を越えた新しいヒーロー像を描いて人気を博しました。
『キイハンター』(1968~)や山口百恵主演『赤い疑惑』(1975~)を始めとする「赤い」シリーズなど、
テレビドラマの演出を多く手掛けた後、1978年に倉本聰が高倉健のために書き下ろした「冬の華」で劇場映画に復帰。
1981年には再び同じトリオで発表した「駅 STATION」が日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ数々の映画賞を受賞し、
興行的にも大成功を収めました。
以降、「居酒屋兆治」(1983)、「夜叉」(1985)、「あ・うん」(1989)、「鉄道員」(1999)、「ホタル」(2001)、「単騎、千里を走る」(2006・日本編の監督)、「あなたへ」(2012)と、高倉健と組んだ作品群で滋味あふれる人間ドラマを紡ぎだしました。
2008年に旭日小綬章受章。
その他の監督作品に、「藏」(1995)、「赤い月」(2003)、「憑神(つきがみ)」(2007)、「少年H」(2012)など。
2017年公開の「追億」が最後の監督作品となりました。
謹んでご冥福をお祈り致します。