映画、ドラマのほか司会者などとしても幅広く活躍した俳優の高島忠夫さんが6月26日に亡くなられました。88歳でした。

1930年神戸市生まれ。
関西学院大学在学中の1951年、新東宝ニューフェイス1期生として芸能界入りし、
翌1952年に映画「恋の応援団」（井上梅次監督）でデビュー。
近江俊郎製作・監督のコメディシリーズ「坊ちゃん」シリーズ（1956～59）などで人気を集めました。

その後、東宝に移籍し、東宝ミュージカルのほか、「サラリーマン弥次喜多道中」（1961・青柳信雄監督）をはじめとするサラリーマン・コメディものや、ミュージカル映画「嵐を呼ぶ楽団」（1960・井上梅次監督）、「君も出世ができる」（1964・須川栄三監督）などに主演。

1963年には日本初のブロードウェイミュージカル「マイ・フェア・レディ」のヒギンズ教授役が好評を博しました。
「キングコング対ゴジラ」（1962・本多猪四郎監督）、「怪獣島の決戦　ゴジラの息子」（1967・福田純監督）、「ゴジラVSメカゴジラ」（1993・大河原孝夫監督）など、東宝ゴジラシリーズや特撮映画にも出演しました。

司会や映画解説でも活躍し、「ゴールデン洋画劇場」（フジテレビ系）の解説を25年間務めました。元宝塚スターの寿美花代さんと1963年に結婚、おしどり夫婦として知られ、次男の高嶋政宏さん、三男の高嶋政伸さんはともに俳優として活躍しています。

謹んでご冥福をお祈り致します。

日本映画専門チャンネルでは下記の高島忠夫さんの出演作品を放送します。

「沈丁花」7/3（水）18：50～　ほか
「戦艦大和」7/15（月・祝）16：30～　ほか
「君も出世ができる」8/11（日）26：15～　ほか