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2020.04.13 | 【訃報】映画監督の大林宣彦さんが逝去されました(享年82) |
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「尾道3部作」などで知られる映画監督の大林宣彦さんが4月10日に逝去されました。82歳でした。
広島県尾道市生まれ。
大学中退後からテレビCMの演出を手掛け、チャールズ・ブロンソンを起用した「マンダム」のCMなど、
その斬新な発想と手法で注目を集め1000本以上のCMを制作しました。
1977年「HOUSE/ハウス」で商業映画監督デビュー。
80年代に角川書店の書籍と映画を連動させた「メディアミックス」でアイドル映画を手掛け、
「ねらわれた学園」(1981)で薬師丸ひろ子さん、「時をかける少女」(1983)で原田知世さんをスターに押し上げました。
故郷の尾道を舞台にした珠玉の青春映画「転校生」(1982)「時をかける少女」(1983)「さびしんぼう」(1985)は
『尾道3部作』として高い評価を得、多くのファンを熱狂させました。
そのほかの監督作に、「天国にいちばん近い島」(1984)「野ゆき山ゆき海べゆき」(1986)「異人たちとの夏」(1988)
「ふたり」(1991)「青春デンデケデケデケ」(1992)「はるか、ノスタルジィ」(1993)「なごり雪」(2002)「理由」(2004)など。
近年は新潟県長岡市を舞台にした「この空の花 長岡花火物語」(2012)、
北海道芦別市が舞台の「野のなななのか」(2014)など、戦争の愚かさや平和への思いを訴える作品を次々と発表。
反戦のメッセージを掲げた「花筐/HANAGATAMI」(2017)は毎日映画コンクール日本映画大賞やキネマ旬報ベスト・テン監督賞を受賞しました。
今年公開予定の「海辺の映画館 キネマの玉手箱」が遺作となりました。
謹んでご冥福をお祈り致します。