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2022.03.18 | 【訃報】俳優の宝田明さんが亡くなられました(享年87) |
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映画「ゴジラ」第1作に出演し、ミュージカルの舞台などでも長年活躍された俳優の宝田明さんが3月14日に亡くなられました。87歳でした。
旧満州(現中国東北部)出身。
終戦後の1947年、満州から引き揚げ、1953年東宝演技研究所に入所、
翌年「東宝ニューフェイス」として映画界に入り、「かくて自由の鐘は鳴る」(1954・熊谷久虎監督)で映画デビュー。
本多猪四郎監督と特撮技術の第一人者・円谷英二が生み出した怪獣映画の傑作「ゴジラ」(1954)で巨大生物の調査にあたる主人公を演じ、
その後「モスラ対ゴジラ」(1964・本多猪四郎監督)に出演し人気を博しました。
その後、時を経て「ゴジラVSモスラ」(1992・大河原孝夫監督)、「ゴジラFINAL WARS」(2004・北村龍平監督)に出演し、レジェンドとしてゴジラファンを喜ばせました。
「青い山脈」(1957・松林宗恵監督)などの青春映画や、
成瀬巳喜男監督「娘・妻・母」(1960)、小津安二郎監督「小早川家の秋」(1961)などの文芸作品やコメディー、アクションなど幅広く出演。
1990年代に入ってからも伊丹十三監督の「あげまん」(1990)「ミンボーの女」(1992)で強い印象を残しました。
出演作は約200本に及びます。
舞台でも「アニーよ銃を取れ」「マイ・フェア・レディ」「南太平洋」など、多くの作品に出演しました。
旧満州で終戦を迎え、ソ連兵に撃たれるなどの過酷な戦争体験を経たことから「戦争は憎しみしか生まない」と、反戦や平和について積極的に発言されてきました。
4月1日公開の映画「世の中にたえて桜のなかりせば」ではエグゼクティブプロデューサーも兼ねて出演し、遺作となりました。
謹んでご冥福をお祈り致します。
日本映画専門チャンネルでは、宝田明さんの下記出演作を5月に放送予定です。
「ゴジラ(1954年) 」<4Kデジタルリマスター版>
「モスラ対ゴジラ」<4Kデジタルリマスター版>
※いずれも2Kダウンコンバートにて放送
放送スケジュールにつきましては4月1日の当ホームページにてご確認いただけます。