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2025.03.18 | 【訃報】俳優のいしだあゆみさんが亡くなられました(享年76) |
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俳優のいしだあゆみさんが亡くなられました。76歳でした。
1948年、大阪府出身。
小学校6年の1959年、全関西フィギュア・スケート選手権大会ジュニアの部で優勝。
61年、大阪・梅田コマ劇場で歌手として初舞台。
64年、TBS『七人の孫』で森繁久彌扮の孫役を好演し、同年「喜劇 駅前音頭」で映画デビュー。
69年、『ブルー・ライト・ヨコハマ』が100万枚を超える大ヒットを記録し同年のNHK『紅白歌合戦』に出場、以降93年まで計10回出場しました。
73年の「日本沈没」(森谷司郎監督)で主演の藤岡弘の恋人役を演じ、
77年の「青春の門 自立篇」(浦山桐郎監督)での演技が高く評価され報知映画賞助演女優賞受賞。
同年、『祭ばやしが聞こえる』(日本テレビ)などのドラマにも出演し、女優として頭角を現していきました。
81年「駅 STATION」(降旗康男監督)で高倉健の妻役で印象深い名演を残し、
82年山田洋次監督「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」ではマドンナをつとめ、
同年の「野獣刑事」(工藤栄一監督)の2作により日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。
檀一雄の自伝的小説を映画化した「火宅の人」(86・深作欣二監督)、
倉本聰監督作「時計 Adieu l'Hiver」(86)の2作で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、毎日映画コンクール主演女優賞など多くの映画賞を受賞しました。
テレビでも、78年のNHK『事件』、79年のNHK『阿修羅のごとく』、81年からフジテレビでスタートした倉本聰脚本の『北の国から』では、
東京から富良野に移住した一家の父・黒板五郎(田中邦衛)と離婚後、二人の子を思う妻役をしみじみ演じました
83年のTBS『金曜日の妻たちへ』は"金妻"と呼ばれ社会現象となり、89年のNHK 朝の連続テレビ小説『青春家族』 では清水美沙と母娘役でヒロインをつとめました。
2003年にいしださんの家族をモデルにしたNHK 朝の連続テレビ小説『てるてる家族』が石原さとみ主演で放送されました。
96年、14年ぶりに山田洋次監督と組んだ「学校II」、2019年、倉本聰脚本によるドラマ『やすらぎの刻~道』に出演。
2020年、文化庁長官表彰、2021年、旭日小綬章受章。
昨年公開された「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」がいしださんにとって最後の出演作品となりました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
日本映画専門チャンネルではいしだあゆみさんの出演作品を放送します。
「日本沈没<4K デジタルリマスター版>」
4/3(木)よる8時 ほか