
人間の細やかな情感を繊細な演出で描き、世界の映画人たちからリスペクトされ、
2025年8月に生誕120年を迎えた巨匠・成瀬巳喜男。
チャンネルでは、成瀬巳喜男監督の作品を3ヶ月にわたって4K化TV初放送。
1月25日(日)よる9時スタート

林芙美子の同名小説を映画化し、戦中戦後の混乱期を舞台に、男と女の宿命的な愛と悲劇を描いた成瀬巳喜男監督の代表作。日本映画史における恋愛映画の最高傑作のひとつであり、世界の映画史に燦然と輝く名作。2025年のカンヌ国際映画祭でも上映され絶賛された、高音質で更に進化した新4Kデジタルリマスター版で放送。
放送に先立ち、2025年11月1日(土)に第38回東京国際映画祭日本映画クラシックスにて上映された「浮雲」<4Kデジタルリマスター版>。上映後には、スペシャルゲストとして岡田茉莉子が登壇し、当時の撮影秘話が披露された。2026年1月25日(日)よる9時からの【日曜邦画劇場】「浮雲」<4Kデジタルリマスター版>では、こちらのトークショーの模様もあわせてお届けいたします。

林芙美子の未完の小説を映画化し、大阪を舞台に、結婚5年目の倦怠期を迎えつつある夫婦の日常と心理が、抑制された演出で繊細に描かれた成瀬巳喜男監督の傑作。奥行のある空間の構図と、ロケとセットを巧みに組み合わせた映像美の中で、夫婦間の感情のすれ違いが見事に描かれる。

戦後復興期を舞台に、銀座のバーで働く女性たちの日常を、夜の盛り場と下町の生活風景とともに丹念に描いた成瀬巳喜男監督による抒情的作品。溝口健二監督作品でも知られる田中絹代が、ひとり息子を育てながらバーで働くヒロインの「女」と「母」の間で揺れ動く心情を見事に演じる。
このページをシェア
浮雲<4Kデジタルリマスター版>©︎1955 TOHO CO., LTD.
めし<4Kデジタルリマスター版>©1951 TOHO CO., LTD.
銀座化粧<4Kデジタルリマスター版>©国際放映